Wi-Fi高速化+おまけ

うちにも光回線(関西では「eo光」が人気)を入れることになりました。ですが、10年近く前に導入した無線LANルーターでは54Mbpsしか出ず、最大1Gbps出せる光回線だとネックになるほか、ルーター自体も2階まで電波を飛ばしづらいことがあったため、買い替えを決断しました。

無線LANの規格には以下のようなものがあります。

2.4GHz帯

5GHz帯

全般的に、5GHz帯の方が速度が出るようになっています。以前の無線LANは2.4GHz帯が主流で、PCに内蔵される無線LANのモジュールも2.4GHz帯のみ対応というものが多かったのですが、2.4GHz帯を使用する機器が多く(Bluetooth対応機器や電子レンジと周波数帯がかぶる)、また2.4GHz帯は隣接するチャンネル同士で周波数が重なっており、使い物になるチャンネルが少なく混信しやすいという欠点を抱えていました。ただ、デメリットばかりというわけでもなく、2.4GHzの方が遠くまで届きやすく、また免許がいらないため屋外で使えるというメリットがあります。

5GHz帯は、他に使っているものが一般家庭では存在しないことや、隣接するチャンネル同士で周波数が重なっておらずチャンネルを多く取ることができ、近年ではこちらで高速化を目指すという方向性になっています。一方で、遠くまで届きにくいというデメリットがあります。

ところが、スマホは5GHz帯(IEEE802.11a/n)に対応しているのですが、PCが2.4GHz帯にしか対応していませんでした。ただ、裏ぶたを開けて中を見ると、比較的簡単に無線LANモジュールを交換できるようになっていました。マザーボードと一体化しておらず、mini PCI Expressのスロットに汎用品のモジュールが付いているだけでした。

ルーターだけではなく、通信モジュールも最高速度で分けられており、現時点で最速のものをAmazonで買って付け替えました。秋葉原まで行かなくても手に入ります。

モジュールを付け替えてドライバを入れ、ルーターの設定をするだけですぐ使えます。これで、5GHz帯への対応は済みました。高速化だけではなく、2.4GHz帯でのノイズ対策も兼ねています。

このモジュールは、Bluetoothも対応しています。そこで、こういうものを買ってきました。

マウスのホイールがちゃんと動かなくなってしまいました。今まではつまようじを突っ込んでホコリを取ると治ったのですが、ついにそうはいかなくなってしまい、PCがBluetoothに対応したのを機にBluetoothマウスを買って交換しました。

これで、USBポートが1口空きました。スマホにも使えます。

奈々と実里の熱い夏

夏はライブの季節です。奈々ちゃん・みのりんともに、毎年夏にライブを開催しており、一昨年から毎年足を運んでいます。

そして、今年も夏のライブの日程が発表されました。

Minori Chihara Live Tour 2016 ~Innocent Age~

日にち 会場
2016/6/18 パシフィコ横浜
2016/6/25 イズミティ21(仙台)
2016/7/10 福岡国際会議場
2016/7/17 グランキューブ大阪
2016/7/18 日本特殊陶業市民会館(名古屋)

例年、みのりんのツアーは春にやっていたのですが、今年は極めて異例の、夏のツアーが決定しました。そのため、「奈々ちゃんのツアーとかぶるのではないか?」などと言われていたのですが、実際はかぶらずに済みました。

文字通り、先日発売されたアルバム「Innocent Age」を引っ提げてのライブツアーです。前回は東名阪だけでしたが、今回は「D-Formation」以来4年ぶりの仙台・福岡公演も決定しました。10公演以上のツアーは「D-Formation」(札幌・仙台・宇都宮・伊勢原・松戸・大宮・東京・新潟・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡)以来やっていません。

大阪公演は、例年奈々ちゃんが大阪でやる時期に行うということで、かぶるのではないかと不安になり、保険として横浜公演も追加で申し込みました。ところが、奈々ちゃんは9月までライブ(ツアー・単発問わず)がないため、かぶらずに済み、大阪にも行けることになりました。

でもって、横浜ではライブ帰りに日産ギャラリーに立ち寄り、スカイライン(V37・ハイブリッド)に試乗する予定も組みました。

Minori Chihara Live 2016 ~SUMMER DREAM 4~

日にち 会場
2016/8/6・7 河口湖ステラシアター

みのりんファンとして、夏はこれがないと始まりません。

河口湖では8月の最初の週末にやるのが通例となっていますが、今年そのスケジュールで実施するとなると、名古屋公演からあまり日数が経過しておらず、準備期間が足りないのではないか、そのために今年は中止するか日程を繰り下げるのではないか、とも言われていました。しかし、実際は例年通り8月の最初の週末にやることになりました。当然、フル参戦します。河口湖の夜空の下で、夜風に吹かれつつ聴く「純白サンクチュアリィ」はまた格別です。

2012年以外、カバー曲を2~3曲披露していますが、今年は何をカバーするか気になります。「Innocent Age」にちなんで、innocentつながりで「innocent starter」かな?

奈々ちゃんは9月までライブがないため、5年ぶりに(SUMMER DREAMになってからは初めて)奈々ちゃんのライブとみのりんの河口湖ライブがかぶらずに済むということになります。

ここでは、試乗を兼ねて日産レンタカーでX-TRAILハイブリッドを手配する予定です。(2016/7/9追記:レンタカーだとスケジュールに無理が生じることが判明したため、以前から練っていたジュークの購入計画を前倒ししたところ、行く前に納車が可能になったため、レンタカーはやめてマイカーにしました。)

水樹奈々 阪神甲子園球場公演(タイトル未定)

日にち 会場
2016/9/22 阪神甲子園球場

ついに、奈々ちゃんの夢がかなうときがきました。阪神ファンゆえに、甲子園球場でライブをやりたいと願っていたとのことです。

2009年に西武ドームでライブをやるというニュースを耳にした際、「なんで阪神ファンなのに…甲子園じゃないの?」などという声が漏れてきたことがありました。これ以降、毎年どこかの球場でライブをやるようになり、2011年には声優史上初の東京ドームライブまで成し遂げました。

今年は、4月に2度目の東京ドームライブをやり、球場ライブはこれで8年連続となりました。今回の甲子園ライブは、その東京ドームライブのラストで発表されました。その際、奈々ちゃんはやたらとそわそわしており、「これはツアーじゃなさそうだな」とうすうす感づいていた人もいました。
「深呼吸してもいいですか」などと言うので、急に心拍数が上がりだし、「これはただ事じゃなさそうやな」と思いました。

そして…「9月、22日に…甲子園球場でのライブが決定しました!!」 ここが、この2日間で一番の盛り上がりでした。しばらく手が震えて、サイリュームを振れず、甲子園駅駅名標タオルを掲げるのが精いっぱいでした。

 声優で歌手の水樹奈々(36)が10日、4年4カ月ぶり2度目となる東京ドーム公演を開催し、9月22日に阪神甲子園球場でコンサートを行うことを発表した。熱烈な阪神ファンの水樹は常々「甲子園でコンサートが夢」と語っており、歌手デビューから16年目でようやく成就することに。この日は最後のMCで、4万人のファンに向けて涙ながらに喜びの報告を行った。

 自身も知らされたばかりで、興奮でなかなか声が出ない。「9月22日に甲子園球場でのライブが決まりました」と何とか言い切ると、あふれる涙を手で覆った。4万人の祝福に号泣していた。

 数々の球場ライブを成功させてきたが、虎党だけに「甲子園でのコンサートが夢」と言い続けてきた。「まさか甲子園で歌えるなんて。一生ないかと思っていた」と、ファンと万歳三唱で喜びを分かち合った。

 以前、本紙に「実現したら絶対に“ジェット風船飛ばし”をやりたい。阪神は7回なので、私は7曲目の時にファンファーレとともに飛ばしたい。そして甲子園を阪神の黄色と私のイメージカラーの青色で染めたい」と語っていた。

 甲子園はプロ野球高校野球の開催、芝の保護のためコンサート実施の余裕はほとんどないが、毎年TUBEが開催していたライブが昨年限りで終了。そんな事情も後押しし、実現に至った。

 この日は自身通算150公演目で、イリュージョンや「魔法使いサリー」風に巨大バルーンにつるした“ほうき”に乗っての空中遊泳などスタジアム仕様の特別演出で魅了し、「禁断のレジスタンス」など全25曲を熱唱。“敵地”での甲子園発表に苦笑しつつ「ステキなステージに立たせてもらえるのは皆さんのおかげ」とファンに感謝した。リーグ優勝、日本一を目指す金本阪神と共に、秋の甲子園を盛り上げる。

(「デイリースポーツ」2016年4月11日)

翌日、報知と中日以外のスポーツ紙を全部買いましたが、案の定デイリースポーツだけがでかい記事を載せていました。今でも、翌日付のデイリースポーツを目にすると泣けてきます。

「初」づくしの甲子園ライブ

  • 声優初(というより、甲子園でライブをやる声優は後にも先にも奈々ちゃん以外いないのでは?)
  • ソロアーティスト初(男女問わず)
  • TUBE以外のアーティストがやるのは15年ぶり

NANA MIZUKI LIVE GALAXY 2016

ここは、銀河-ギャラクシィ-という名の聖域-サンクチュアリィ-

昨年のクリスマス、奈々ちゃんのYouTubeチャンネルに突然上がってきたビデオメッセージ。それを開くと…

2016年4月9・10日

東京ドームでライブ開催

奈々ちゃんが東京ドームに帰ってくる!というニュースでした。即決はできませんでしたが、東京ドームといえば初参戦を果たした会場であり、原点回帰という意味を込めて2日とも参加することにしました。

今回のコンセプトは?

今回のテーマは「GALAXY」つまり銀河。グッズ、舞台装置、衣装も、宇宙をモチーフとしたものとなっています。

GALAXYといってもスマホではありません。実際、グッズのラインナップにはLIVE GALAXYなのにiPhoneケースがありました。

過去に、イメージカラー(青と赤、GAMES)や男っぽい、女っぽい(QUEENとKING、CASTLE)曲という区分けをしていたことがありましたが、今回はGENESIS(創世)とFRONTIER(開拓)ということで、2000~2007年の曲と、2008~2014年の曲に分け、それに2015年以降の曲を混ぜて…という感じになっています。

15周年の集大成ということで、みのりんの10周年記念武道館ライブにならって“奈々ちゃん版SANCTUARY”とも言えます。グッズのラインナップには、歴代のライブのロゴを記したTシャツがありました。

セットリスト

  GENESIS FRONTIER
1 ETERNAL BLAZE 禁断のレジスタンス
2 残光のガイア Synchrogazer
3 suddenly ~巡り合えて~ BRIGHT STREAM
4 Never Let Go
5 Bring it on! Trickster
6 Exterminate
7 フリースタイル COSMIC LOVE
8 エゴアイディール
9 What cheer? Mr.Bunny!
10 deep sea 少年
11 アンビバレンス
12 SUPER☆MAN
13 still in the groove DISCOTHEQUE
14 Take a shot 恋の抑止力-type EXCITER-
15 リプレイマシン -custom- FEARLESS HERO
16 Glorious break
17 NEO FANTASIA
Orchestral Fantasia
VIRGIN CODE
18 Love's Wonderland Love Brick
19 Torque Converter!!
Clutch!!
20 SUPER GENERATION POP MASTER
21 New Sensation Astrogation
E1 BE READY! Rock you baby!
E2 Pray 天空のカナリア
E3 Innocent Age
innocent starter
愛の星
DE POWER GATE NEXT ARCADIA

初っ端からエタブレ

ETERNAL BLAZEと言えば、テンションがぶちあがって中盤~終盤あたりで出てくるのがお決まりのパターンなのですが、今回はいつもとは異なり、初っ端から出てきました。

エタブレにしてもパラロスにしても、中盤でぶちあがってきたころに出てくる曲なので、まったくもって予想外でした。

今回は何で飛ぶ?

東京ドームという大空間なので、奈々ちゃんは当然のごとく飛びます。以前はドーム内に気球を上げたことがありますが*1、今回は「宇宙魔女っ子」というコンセプトのもと、未来型の竹ぼうきにまたがって飛んでいました。惑星をモチーフとした風船にほうきを吊るして飛んでいました。

衣装にも、宇宙の絵柄を取り入れていましたが…これ、オリックスの“地球ユニ”に似ているような…。あと、みのりんの衣装にも似たようなやつがあったような…

信じ続ければ願いは通じる

この2日間のハイライトといえば、やっぱりこれでしょう。

2016年9月22日

甲子園ライブ

15年越しの悲願がかなうときがやってきました。奈々ちゃんといえば阪神ファン。なので、各所で「甲子園でライブをやりたい」と話していましたが、ついに実現します。てっきり、全国制覇を達成してから甲子園でやるか、甲子園で全国制覇を達成するものかと思っていましたが、こんなに早く実現するとは思っていませんでした。

2日目は、アリーナの最前列でした。なので、甲子園ライブの発表後、NEXT ARCADIAを歌いながらステージを往復していたときに、甲子園駅駅名標タオルを出したら、奈々ちゃんが手を振ってくれました。

*1:時々、巨人戦でも飛行船を飛ばすことがある

M-Smile Member Event Vol.3 -MINORINPIC 2016 OSAKA-

ジャージ姿のみのりんも、美しい。

今年も、みのりんのファンクラブイベントに行ってきました。今年のコンセプトは「オリンピック」。ぶっちゃけ、運動会みたいなものです。

テーマが決まった理由

昨年のファンクラブイベントで、「みのりんの健康状態を誰もが心配しているので、人間ドックを受けてきた方がよい」という話が出ました。で、みのりんは本当に人間ドックを受けてきたんですが*1、結果が「C」でした。本人は「B」だと思っていたのですが、「C」でした。

ここ最近、みのりんの食生活が危ない(ハンバーグの食べ過ぎ?)ということで、運動をして体質改善ということになり、テーマが決まりました。

ブラックジョーク

イベントのロゴを作るため、デザイン会社に依頼していくつか試作品を出してもらいました。しかし、当初のデザイン案がまたひどいもので、盗作疑惑が出た2020年東京オリンピックのエンブレムに似たようなやつです。

さすがにこれは使えないので、改めて正式なものが作り直され、本家の五輪マークの黒いところにはめ込まれました。

大阪版ラジオ体操

まずは準備体操として、全員でラジオ体操をやりましたが、大阪弁丸出しだったので笑うしかありませんでした(^^;;

しかし、あの空間だと隣の人に衝突するので、やりづらいったらありゃしませんでした。次は野外でやってほしいぐらいです。

水樹に杉田、茅原に白石

今回のゲストは、“ハルヒ”や『らき☆すた』で共演した、“みのん”こと白石稔でした。奈々ちゃんと並ぶ、愛媛県を代表する声優でもあります。

で、何をしにきたかと言えば、観客が競技をやる前にデモンストレーションをやる…というものですが、その実、奈々ちゃんの座長公演における杉田智和的ポジションでした。

競技

遠投

まずは、みのりんの得意分野から始まりました。やはり、元ソフトボール部(センターのレギュラーを張っていた)*2ということもあって、バズーカなしで2階席までボールを投げ込むこともよくあります。

ここでは3人が参加しました。ルールは簡単で、一番遠くまで投げた人が勝ちです。

この3人の中に、最後尾のミキサー席まで投げた人がいました。なら、みのりんは2階席に…と思っていましたが、わずかに届かず、会員代表の勝利でした。

ウォールクラッシュ

「東京フレンドパーク」でおなじみのやつです。壁に激突し、両手の指先が指す数字が得点となります。みのるんはあの全面マジックテープのスーツ姿で出てきて、実際に壁に張り付いていました。

しかし、それでは動きづらいということで、実際は壁にマークを貼り付けるという形に変わりました。

これはみのりんの勝利でした。

風船割り大会

某「ガキの使い - 」であるような、自転車用エアポンプで風船に空気を込めて、早く割った方が勝ちというものです。

手始めに、八本松瀬野さんとみのるんがやっていましたが、コツは「小刻みに押し込む」ということでした。

ここでは2人が参加していました。みのりんはシード権を持っているので、2回戦からの参加です。

しかし…みのりんの耳元で風船を爆発させたらあかんやろ…

借り物競走

ひとまず、これで最後でした。お題は「さそり座の人」、「きなこもちのチロルチョコ」、「誕生日が11月18日の人」、「ライブの旗*3」、「イニシャルがM.C(Minori Chihara)の人」でした。

しかし…イニシャルがM.Cの人は見つかりませんでした。

これはみのりんの勝利で…引き分け!ということで、5つ目に入ります。

玉入れ

引き分けだったので、これで決着を付けることになりました。

みのりん&みのるん(赤)vs 会員代表2人(白)

圧倒的に会員代表の方が優勢だったのですが、カウントするときにみのるんがその辺に落ちているやつを拾って放り込むというセコいことをしていました。しかし、実際は追いつかずに終わってしまいました。

これで、2-3で会員代表の勝利でした。

みのりん色が全くないグッズ

ここ最近、みのりんはハンバーグにはまっていて、それが高じて「みのりんのハンバーグプレート」なるキーホルダーを作ったのですが、みのりん色が全くなくて誰のグッズかわかりません。

これではさすがにまずいということで、台紙に独特のフォントで「みのりんのハンバーグプレート」と書き込まれたのですが…外してしまうとやっぱり誰のか分からなくなります。

河口湖では毎年お菓子を出してきているように、ハンバーグそのものを出してくれた方がよかった…って、これじゃ「ななちゃんカレー」「木久蔵ラーメン」「木久扇ナポリタン」と一緒やないか!

始まる前に…

始まる前に、「Crystal Box」を上映していました。ちょうど入った時には、「優しい忘却」と「Defection」のが流れていました。

「優しい忘却」のMVは、西宮(苦楽園)まで行って撮影していましたが、北高へ向かう坂でのシーンは「エデン」を思い起こさせます。

ジャージ姿で歌う

最後に、4月6日発売のアルバム「innocent starter Innocent Age」から2曲、「Angel Blossom Love Blossom」と「春風千里」を披露していました。

ジャージ姿で歌うのは、スタジオでリハーサルをやる時だけで、時々ブログに出しているときがありますが、その格好で観客の前に出て歌うのは異例中の異例です。

最後に、1週間早いバレンタインデーというわけではありませんが、みのりんから直接金メダル型チョコを受け取って帰りました。

その足で新世界へ向かい、みのりん仲間と飲んでいましたが、みのりんにお酌してもらいたかったなぁ…

*1:ニュースJAPANでも取り上げられた…んなわけあるか!

*2:昨年、みのりんver.の阪神ユニを作ったが、背番号はこれを踏まえて8にした

*3:歴代のライブの旗が天井につりさげられていた

40年の時を越えて…

Nゲージ 10-1143 営団地下鉄千代田線 6000系 6両基本セット

Nゲージ 10-1143 営団地下鉄千代田線 6000系 6両基本セット

Nゲージ 10-1144 営団地下鉄千代田線 6000系 4両増結セット

Nゲージ 10-1144 営団地下鉄千代田線 6000系 4両増結セット

最近、KATOは営団地下鉄東京メトロの車両に力を入れており、これまでに以下の車両が製品化されています。

  • 300・500形
  • 01系
  • 02系
    • オリジナル仕様
    • B修繕施工後
    • 丸ノ内線開業50周年記念
  • 6000系
  • 10000系
  • 16000系

今回は、6000系を手に入れました。

モデルは登場当時の6104Fで、霞ヶ関延伸開業に合わせて投入された第一陣です。もちろん冷房はなく、営団地下鉄の「S」マークが付いており、方向幕も緑地で日本語だけです。

登場当時、顔は斬新だったとよく言われていましたが、それに反して窓は当時の地下鉄電車の通例にならって小さくなっています。また、現在は6108Fを除き1段下降窓に改造されました*1が、登場当時は2段窓(いわゆる“田”の字)でした。

冷房化の準備がなされていたのは6122Fからで、6121Fまでは冷房化を想定した設計になっていませんでした。後の冷房化では6122F以降が優先的に施工され、6121F以前の冷房化工事に当たっては6109Fを神戸まで持って行って車体の診断を行い、その結果をもとに冷房化とB修繕を行いました。6109Fのみ川崎重工でB修繕・冷房化を行い、他の編成は新木場CR*2・綾瀬工場で施工されています。

営団地下鉄の冷房に対する考え方

営団地下鉄の車両が全て冷房化されたのは1996年のことでした。在京の大手私鉄では相鉄・京急・京成・西武・京王がいち早く完全冷房化を達成しており、東武と同時期に営団も完全冷房化を達成しました。小田急は向ヶ丘モノレールの廃止、東急は世田谷線車輛の一斉置き換えをもって完全冷房化を達成したため、営団より遅く2001年となっています。

かつては、営団は車輛の冷房化には消極的で、駅やトンネルで冷房をかけ、窓を開けて冷気を車内に取り込むという方式が取られていました。

冷房化を渋っていた要因として、以下の4つがありました。

  1. 制御器からの放熱が多く、これに冷房装置からの放熱が加わるとトンネル内が暑苦しくなる
  2. 車体が冷房装置の重量に耐えられるように作られていない
  3. 車輛限界の関係で、冷房装置を取り付けることができない(特に銀座線・丸ノ内線
  4. 冷房装置の電源がない

ただ、1に関しては抵抗制御が主流であった時代から神戸高速線で阪急・阪神の冷房車が大量に走っており(そもそも、通勤電車の冷房化自体関西の方が早かった)、冷房化しない理由としては無理がありました。なので、どちらかというと2~4の理由が大きかったのではないかと思われます。

郊外私鉄の冷房化が進んでも、地下鉄の冷房化はまったくもって進みませんでしたが、1980年代前半になると冷房を付けられるように設計だけをした「冷房準備車」が出てきました。あくまで準備工事を施工しただけで、冷房自体は取り付けられていません。そもそも車輛の冷房化に傾いた理由自体、乗り入れ先の冷房車と合わせるためでした。

その後、床下からの放熱が少ない電機子チョッパ制御が普及したことや、銀座線・丸ノ内線の車両にも車輛限界をはみ出すことなく取り付けられる薄型の冷房装置が開発されたこと、サービス用の電源が整備されたことが重なり、営団でも1988年の新造車から冷房付きで投入されることになりました。03系以降は全編成が、01系は01-124Fから、02系は02-108Fから冷房を装備して投入されています。

8000系以前の電車も、冷房準備車はそのまま冷房を取り付け、5000系以降の冷房準備ができていない車両は大幅な改造を施工しています。3000系以前の車輛は冷房化のために廃車されました。

*1:窓を改造されなかった編成はほとんど廃車され、6108FのみVVVF化されていたため残された

*2:Car Renewal:東京メトロ独自の部署で、車両の更新工事を専門に行う。他には小石川CRがある