3月21日、近鉄ダイヤ変更

春はダイヤ改正のシーズンですが、そんな中近鉄の「年に一度の」ダイヤ変更(近鉄では“改正”とはいわない)の詳細が入ってきました。

といっても全部紹介するとなるとページをかなり食うので、変更の大きい奈良線系統だけにとどめておきます。

まず、準急が東花園に停車。八戸ノ里〜額田間のどこかに準急を停める、というのは要望されており、瓢箪山に停めるという話も出たのですが、瓢箪山はホームが短くて延長できないので、高架化工事で仮設駅に移転して8両分取れる東花園に変更した、という経緯がありました。そしてこのダイヤ変更で正式に停車駅として決まりました(以前は、花園ラグビー場の最寄駅と言うことからラグビー開催時のみ停車していたそうで、このときばかりは快速急行まで停まったそうな)。

そしてもうひとつは新種別「区間準急」。すでに東武小田急ではすっかりおなじみですが、関西では初登場です。で、準急とどこが違うのかというと、各駅停車区間が石切以東ではなく、東花園以東になるだけです。これは昼間だけに設定され、形の上では難波〜東生駒間の各駅停車(いわゆる“東生駒ローカル”)と、難波〜西大寺間の準急を統合した形、になるでしょう。ただし、東生駒ローカルがなくなるわけではなく、難波〜東花園間に短縮されるだけです。本数が減らされるのは東花園〜東生駒間だけですが、区間準急が東花園以東各駅停車になるのでその分をカバーしていると言えます。で、難波〜西大寺間の各駅停車については何もないようですが、これはそのまま残るでしょう。
そういえば、東生駒ローカルというと、以前は生駒で折り返していたそうですが、車両の大型化で東生駒駅が開業した昭和43年3月のダイヤ変更から東生駒折り返しに変更された経緯がある、といわれています。

(参考)近鉄奈良線新ダイヤにおける昼間の運行本数
難波〜東花園:快速急行3本、急行3本、区間準急3本、普通6本
東花園〜西大寺快速急行3本、急行3本、区間準急3本、普通3本
西大寺〜奈良:快速急行3本、急行3本(京都線系統含まず)