521系=223系+683系+321系+125系

521系のスペックが「鉄道ファン」誌で発表されました。

まずは、足回り・電気系統は基本的に683系ベースですが、普通列車なので歯車比は6.53と加速性能を重視した設計となっています。走る地域の特性から、床下はフルカバー、また683系に合わせたので、パンタグラフTpc(米原方クハ520)に装備。ちなみに、シングルアーム

ボディは、写真を見れば誰でもわかるように、223系5000番台ベースですが、321系を3ドアにして223系5000番台の顔を貼り付けたようなもので、床高さは1120mm。

車内はクモハ521にロングシート321系と同一品)を装備していることや、運賃箱・整理券発行機があることを除けば223系そのもの。

運転席はワンマン運転対応なので125系そのものだが、321系と同じく電流計はなく、その代わり、321系では空きスペースだが521系は交直流両用車両なので、当然「交直流切り替えスイッチ」があります。419系などよりも目立つところについており、683系とほぼ同じところにあります。

そういえば、E501系・E531系では交直流切り替えスイッチはあまり使わないそうです。なぜかというと、JR東日本デッドセクションをまたぐ電車列車が頻繁に走っているのは常磐線ぐらいのもの*1で、常磐線にはATS-Pが完備されており、ATS-Pの地上子を使ってセクションが近いことを車両に知らせ、自動で切り替えるからです。当然、失敗することもあるので手動切り替えもたまにやりますが。

ところで、207系みたく連結面に窓があったり、車両間の貫通扉の窓がE233系並みに大きいのは、ワンマン運転のためでしょうか。

*1:羽越本線にもデッドセクションはあるが、コスト削減のため普通列車ディーゼル