各社からファミリー向けやプロ向けのデジタル一眼レフがいろいろ出ています。ちょっと各社のデジタル一眼レフについて話をしてみましょう。
キヤノン
- デジタルになっても、EOSはEOSのままだが、商品名に「D」(上級機)「Digital」(Kiss)をつけて区別している。
- デジタル用に、「EF-Sレンズ」を設計している。これまでのフィルム一眼レフには使えないが、EFレンズをデジタル一眼レフに使うことはできる。
- デジタル一眼レフなのに、EF-Sレンズが使えない機種がある(キヤノンのデジタル一眼レフ発売当初はフィルム一眼レフとレンズを共用するというスタンスを取っていたため。EF-Sレンズが出たのはEOS Kiss Digitalから)。
- EOS Kiss Digital Xの「X」は、ローマ数字で「10」を意味し、10メガピクセルという意味もあるだろうが、実際は初代EOS Kissから数えて10代目という意味。
- ニコンと同様に、手振れ補正は「レンズに仕込む」というスタンスを取っている。
- 記録メディアは一貫してコンパクトフラッシュ。
コニカミノルタ⇒ソニー
- デジタルになっても、αはαのままだが、商品名に「DIGITAL」をつけて区別している(ソニーに移行して初の新機種「α100」は除く)。
- コニカミノルタがカメラ事業から撤退する際、コニカミノルタの技術者はソニーに移籍した。
- マウントはそのままなので、ソニーから出たレンズをコニカミノルタのデジタル一眼レフにつけられるし、その逆もOK。
- 昔ソニーはビデオの規格で「ベータ方式」を出していたが、コニカミノルタから引き継いだデジタル一眼レフが「α(アルファ)」なのは単なる偶然。
- コニカミノルタはもともと、ソニーとデジタル一眼レフを共同開発するつもりだったが、経営が傾いたためソニーに丸ごと譲渡することに踏み切った。
- 旧ミノルタ時代、APS一眼レフ「VECTIS Sシリーズ」のマウントとボディを流用した「Dimage RD3000」があったが、さっぱり売れず「α」の設計を流用して作り直した。
- 手振れ補正は「ボディに仕込む」というスタンスを取っている。*1
- α100は、ソニー製品らしくメモリースティックDuoが使えるが、コンパクトフラッシュも使える。
- デジタル専用レンズは「DT」
- 2007年現在のCMのナレーションは本田貴子*2。
オリンパス
- オリンパスとしては久々の一眼レフなので、開発にはかなり力が入っている。
- OM-SYSTEMでおなじみだった「ズイコー」が「ズイコーデジタル」として復活。
- マウントから作り直したのはオリンパスだけ。
- OM-SYSTEMが消滅して以来レンズ交換式一眼レフのラインナップがなかったため、現在販売されている交換レンズはすべてデジタル専用。
- E-300/E-330はファインダーにポロ光学系を使用しており、一眼レフの象徴といえる中央部の出っ張りがない。そのため、「一眼レフらしくない」と非難される。
- E-330は一眼レフでありながらファインダーにコンパクトカメラ用のCCDを仕込むことで、液晶を見ながらライブビュー撮影ができる。
- 記録メディアはコンパクトフラッシュとxD-Picture Cardが両方使える。