東二見出張記録

まずはカメラの試運転

阪神9000系:9203F

明石駅にやってくる阪神9000系ヨーダンパのテストをしていた9203F。

阪神8000系:8231F

で、このあと東二見まで乗ったのは8231F。リニューアルしてない原型仕様。

今日は山陽電鉄線内のみの移動であるにもかかわらず、阪神の車で往復するなどということをやらかしてしまいましたw ただ、過去に阪神本線を元町から梅田まで山陽5000系で走破するなどということをしたことがあるので、これでおあいこでしょうww

ちなみに、帰りに乗った新8213F*1はリニューアル車でした。このリニューアル車の塗装は9300系と同じように(野球の)阪神ファンにはすこぶる評判が悪いことで有名ですが、奈々ちゃん*2がこれを見たらどういう反応をするのかな?かな?

本日のメインはこちら

山陽5030系:5233


山陽5030系5632Fの3号車*3、5233。車体ジャッキアップの実演に使用されていました。ちなみに、隣では同じ5632Fの2号車、5232がドアエンジンの実演として使われ、残りの4両は外に放り出されていました。VVVFは、日本では207系900番台以外に採用例がない富士電機であります。阪神は三菱と東芝、阪急は東芝と東洋電機*4近鉄は三菱と日立*5、南海は日立*6神戸市営地下鉄は日立と三菱*7、京阪は東洋電機*8

ちなみに5630F(ひめか号)は5020F(山陽電車100周年記念号)とともに別の場所で撮影会のモデルになっていました。

3000系行き先表示(旧タイプ)

3000系の行き先表示。貫通扉についている「アレ」です。いちおう、3000系にも電動幕はあるということですが、今回は手動幕のみの体験であります。

こちらは古いタイプで、ローマ字併記がなく、1984年まで存在した「急行」表示が「=急=」となっているものです。行き先には定期列車で折り返しのある「阪急三宮」「阪神三宮」「新開地」「高速神戸」「東二見」「姫路」「飾磨」「網干」のほかに、2006年10月改正まで存在した「高砂」、2001年3月改正まで存在した「大塩」、1998年2月改正まで存在した「阪急六甲」「阪神大石」、果ては緊急時用に使う「明石」「西新町」「藤江」「天満」「東須磨」「須磨」「須磨浦公園」「霞ヶ丘」なんてのまでありました。

ちなみに、新しいタイプには網干線で使う「飾磨⇔網干」というのもあります。また、「=急=」表示は5000系にもあるとか。

古いほうには「団急」表示がありますが、これを「団長急行」などといった人がいました*9SOS団の専用列車か? それなら阪急9000系のほうが適任だぞw

5630F「ひめか号」&5020F「山陽電車100周年記念号」

本日のハイライトであります。ハイライトっつったってタバコじゃありませんよww

5630F「ひめか号」

2008年に開催される「姫路菓子博2008」のPR列車で、運行ダイヤも固定されています。前後だけをラッピングするのは過去に山陽5000系でよく見られた手法*10であります。

5020F「山陽電車100周年記念号」

ヘッドマークがついているだけじゃないか、と思うでしょうが、車内には山陽電車100年の歴史をつづったポスターをかけてあります。

山陽2000系:2012F(アルミ車)


1962年に試作された、本邦初のアルミニウム合金電車。実は山陽2000系といえば同社初の高性能電車で、2ドア・3ドア・貫通型・非貫通型があり、さらに素材も普通鋼・スキンステンレス*11・アルミ合金の3種類があり、まさに試作車といった趣があります。

その後、3000系の初期車2編成もアルミで製造されましたが、1964年当時はアルミニウム自体がかなり高いうえに加工が難しいため、トータルコストが高くつくので、神戸高速鉄道開業を控えて1967年以降に投入された車は普通鋼に戻されました。その後、アルミサッシの製造法を流用して製造コストが下がり、1981年には3050系3066Fの梅田側2両が新工法の試作車として、次いで3068F以降は編成丸ごと新工法で製造され、5000系・5030系はすべてアルミで製造されています。

ちなみに、2000系2012Fは1990年まで各駅停車で活躍していました。廃車されたあとも産業考古学的に価値があるため、現在まで東二見で眠っています。

写真はないけど…

鉄道系のイベントではすっかり定着した感がある「鉄道模型走行会」。各社の鉄道模型愛好家がそろって出品することでも知られています。

2006年までは「神戸の私鉄・地下鉄」に限定してやっていたそうですが、2009年に阪神近鉄相互乗り入れを控えているためか、なんと1220系と9020系が登場! もちろん阪神1000系もありました。

曰く「1000系は試運転では姫路まで来てた」「近鉄特急を姫路まで走らせたいなどといっていた」…1000系はある程度数がそろえば営業運転で姫路まで来る*12でしょうが、もし本当に近鉄特急を姫路まで乗り入れさせようとするならば、車両の問題*13もさることながら、料金制度の問題*14をどうしろってんだ!?

ランチは、社員食堂に出張してきていた「山陽そば」。飾磨駅では網干線ホームの車止めの先に店を構えているため、なかなかシュールであります。で、メニューは「関西人の定番ランチスタイル」ともいうべき「きつねうどん+おにぎり」をちょっと変形させて、「きつねうどん+いなりずし」。代金は…金四百五拾円也
今日はKFC・ロッテリアミスドが出張してきていましたが、鉄道系のイベントに出向いて鉄道系のうどん屋でランチにしないわけにはいかないのでこちらにしました。

*1:旧8213Fは阪神・淡路大震災発生当時、御影で寝ていて脱線転覆し中間車3両が廃車、旧8217Fは石屋川の検修ピットに落ちて梅田側2両が廃車となった。旧8217Fの残り4両と旧8213Fの梅田側2両を組み合わせて復旧した。なお、旧8213Fの神戸側先頭車は8221Fの8222に代わって組み込まれている

*2:筋金入りの阪神タイガースファンとして、ファンや業界関係者の間では有名

*3:梅田から数えて3両目。阪神電車山陽電車では梅田から1、2、3…と数える

*4:神宝線が東芝で、京都線が東洋電機

*5:南大阪線はオール日立だが、標準軌路線は三菱と日立が入り乱れている

*6:2300系のみ東洋電機

*7:西神・山手線が日立で、海岸線が三菱

*8:もっとも、東洋電機製造の創立者は京阪出身なので、京阪の車に東洋電機の電装品を使うのは当然である

*9:もちろん、本当の意味は「団体急行」

*10:最近では「阪神タイガース セ・リーグ優勝記念号(2003年:5022F 2005年:5010F)」「播磨の武蔵(2003年:5006F)」「源平の戦い(2005年:5008F)」

*11:普通鋼で骨組を立て、そこにステンレスのボディパネルを溶接する構造。普通鋼を使うことに変わりはないのでステンレスを使うメリットが相殺されてしまう。東急5200系・6000系もこの構造である。骨組もステンレスになったのは東急7000系以降

*12:ただし、9300系は初日からいきなり姫路入りした

*13:須磨あたりでカーブが連続する区間がある

*14:近鉄特急は特急料金がいるが、山陽特急は不要