今日帰りに乗ったバスは、神戸市バス魚崎営業所の206号車であります。前面方向幕まわりの造形から、三菱ふそう純正ボディ車と勘違いしそうですが、日産ディーゼルKL-UA272KAM(富士重工製ボディ)であります。
この車は神戸市バスではかなり初期のノンステップ車(2001年投入)で、現在導入されているものとは異なり、シャーシがノンステップ専用設計となっており、中扉(入口)から後ろの通路がスロープになっており、この部分の座席は通路より一段上がっているタイプのものです。こんな構造だとエンジンを床下に置けないので、エンジンは最後部に立てて置いてあります。そのため、最後部に窓がない場所があります。
その後、魚崎にはいすゞエルガが2002年に1台、2004年に2台、いすゞエルガミオが2004年に1台投入された程度ですが、2005年以降は交通バリアフリー法のからみや、ノンステップバスの標準仕様が決定されたため、日野ブルーリボンII*1や三菱ふそうエアロスターも投入され、2006年は日産ディーゼルスペースランナーRAが主流であります。ちなみに石屋川には26系統専用車の日野ポンチョや、スペースランナーRAのオートマ車もあったりします。西神には路線車のくせに6速ミッションを積んだめちゃくちゃなブルーリボンIIがいたりします。
ちなみに、同じ車種でも2000年導入分はCNG(圧縮天然ガス)車ですが、この車は普通のディーゼル車であります。また、構造上MTが装着できないため、石屋川にいるスペースランナーRAのAT車と同じトルコンATを装備しています。
余談ですが、2000年までは神戸市バスでは営業所ごとにメーカーを指定していましたが、その中に日産ディーゼルはありませんでした。当時、日産ディーゼルの車は特殊仕様(ノンステップなど)を営業所に関係なく導入している程度でした。