開業まであと231日!阪神なんば線

阪神なんば線(西九条〜大阪難波*1)の開業日が、来たる2009年3月20日と決定しました。これと同時に阪神三宮近鉄奈良間で相互直通運転が行われますが、現時点ではダイヤはまだ決定していません。また正式発表はありませんが、乗り入れの関係上阪神近鉄だけではなく山陽・阪急・神戸高速ダイヤ改正も同時に行われるでしょう。

今回決まっているのは運賃だけですが、基本運賃は従前からの運賃体系をそのまま維持します。ただ、阪神電車の運賃表は33km*2までしかなく、元町〜大阪難波間は33.3kmですが、1km以下を切り上げて34kmとするため、33kmまでだったのが34kmになっています。

乗車キロ数 運賃
1区(4kmまで) 140円
2区(5〜8km) 180円
3区(9〜13km) 230円
4区(14〜18km) 260円
5区(19〜24km) 280円
6区(25〜30km) 290円
7区(31〜34km) 310円
三宮〜元町間のみ乗車 120円

これは全くの余談ですが、山陽電車阪神電車をまたがって乗車する場合、西代と元町*3でいったん区切って運賃を計算します。つまり、山陽電車の運賃+阪神電車の運賃+150円であります。割引などないのでJRより高くなってしまっています*4

で、鉄道の新線につきものなのが「加算運賃」。あまりにも建設費・減価償却費が高くつくため乗客に負担を求めるというものであります*5。古くは近鉄難波線*6近鉄鳥羽線近鉄けいはんな線(旧東大阪線)などの例がありました。ちなみに、近鉄には新線ではなくローカル線の加算運賃*7なんてのがあったりします。

阪神なんば線の加算運賃は、西九条〜大阪難波間の各駅相互間のみ、もしくは既存区間と西九条〜大阪難波間の各駅*8をまたがって乗車した際に適応され、普通運賃に90円加算されます。ただし、乗車キロ数が4kmまでの場合は60円。

単純に三宮〜大阪難波間を乗車した場合は、普通運賃310円に90円上乗せされて400円。もし山陽〜神戸高速阪神近鉄とまたがって乗る場合はどうなるのかな?かな?

*1:開業と同時に「近鉄難波」から改称。同時に上本町も「大阪上本町」になる

*2:元町〜梅田間は32.1kmだが、1km以下を切り上げて33km

*3:ただし、三宮までの乗車券は、境界駅が阪神では元町、阪急では三宮と異なり、元町で区切ると高くなりすぎるため元町〜三宮も神戸高速という扱いで計算する

*4:ただし、山陽姫路阪神梅田間はJRのほうが高い

*5:ただし、建設費・減価償却費の回収が順調に進めば加算運賃がなくなるケースもある。逆に、近鉄鳥羽線は加算運賃を延々と取り続けているために毎日新聞で取り上げられ問題になったことがある

*6:1991年に加算運賃は廃止

*7:JRや名鉄では営業キロを水増しし(JRは一律1.1倍、名鉄は路線により1.15倍もしくは1.25倍する)、通常の運賃表にあてはめて計算する。名鉄ではローカル線だけ乗る場合でもこの計算方法だが、JRではローカル線(地方交通線)だけ乗る場合は営業キロを1.1倍せず、地方交通線専用の運賃表を使う

*8:この場合、西九条で降りる場合は不要