近鉄電車の車両たち〜特急編〜

アーバンライナーnext


近鉄特急のフラッグシップといえば、昔はビスタカーでしたが、今はこの名阪ノンストップ特急「アーバンライナーnext」21020系であります。

実は朝難波を出て、日本橋か上本町でnextとすれ違ったのですが、いまさら難波まで戻るわけにもいかないのでそのままパス。そして奈良から帰ってくる途中、東花園検車区から出庫してきました。なぜ東花園なのかというと、名阪特急の大阪側の折り返し基地に指定されているからです。難波から一番近い車庫は東花園です。ちなみに、名古屋側の折り返し基地は米野(名古屋の隣の駅)であります。

やっぱりこいつはオーラが違う。

名古屋線で踏切事故を起こして床下機器を全部つぶされてしまい自走不能になったのはこれの第2編成です。全治3カ月の重傷でした。

ビスタEX(3代目ビスタカー

アーバンライナーにお株を奪われた30000系「ビスタカー」。

ビスタカーといえば中間の2階建て車なのですが、一般的に思い浮かぶ2階建て車(E231系・京阪8000系など)は台車の上が平屋でそこに出入り口があり、台車の間を2階建てにしたものが主流なのですが、30000系の2階建て車は真ん中に出入り口があり、そこを中心に大部分を2階席にして1階に6人用の個室を2部屋という独特のレイアウトであります。

ちなみに、「ビスタEX」の「EX」は「イーエックス」ではありません。「エックス」です。

ACE


汎用特急車。標準軌用は22000系で、南大阪線は16400系。

22000系は一度だけ乗ったことがありますが、

VVVFがやかましい!

サニーカー(12400系)


簡単に言えば「2階建てじゃない30000系ビスタカー」という位置づけで、これはもともと12200系「スナックカー*1の増備車として製造されていましたが、12200系にはもともとデッキはなく、この編成からデッキがつくようになるなどモデルチェンジがなされたため、別形式として落成しました。

「サニーカー」という呼び名は、近鉄が公式に名づけたものではなく、川島令三が著書で勝手に名づけたということですが、現在は近鉄自身が公式にこう呼んでいたりします。他には12410系・12600系も「サニーカー」です。

ちなみに、トップナンバー編成はお召し列車に使われたことがあります*2


最近、一部の編成が行き先表示をLEDに取り替えられています。

*1:スナックコーナーがあってシートサービスをやっていた。小田急ロマンスカーの“走る喫茶室”と同じようなもの

*2:現在はデラックスカーがある21000系を使う。余談だが、JRでのお召し列車の運賃は近鉄が基準となっている。国鉄時代はお召し列車は無料で運行されていたが、分割・民営化にあたって私鉄でお召し列車の運行実績が多い近鉄に実情を問い合わせて運賃を決定したため