東京へ行ってきた!〜その4(鉄道博物館編)

鉄道ファンなら一度は行きたい場所、それは鉄道博物館

もともとは万世橋秋葉原の近く)に「交通博物館」があったのですが、建物の老朽化などもあり、JR東日本創立20周年記念プロジェクトの一環として、大宮工場の裏にある車両解体場(さらにさかのぼると川越線気動車基地)に移転することになり、2007年10月14日に移転してきました。

梅小路蒸気機関車館(施設自体が「梅小路機関区」という現業機関となっている)と同様に、大宮工場と線路がつながっており、展示車両の入れ替えがこの線路を介してできるようになっています。

鉄道博物館まで

JR線を利用する場合、とりあえず大宮駅まで電車に乗りましょう。「鉄道博物館」へ行くのに車で移動なんてバカなことをしてはいけません。

大宮駅からの足は、西口から歩くという手もありますが23分もかかるので、ニューシャトルに乗って行きます。東武野田線に乗って北大宮駅まで行ってから歩くという手もありますが、ニューシャトルにはズバリ「鉄道博物館」駅があり、ここで降りればすぐ行けます。

ちなみにニューシャトルで大宮から鉄道博物館まで行く場合の運賃は180円であります。鉄道博物館埼玉新都市交通ともにJR東日本がかかわっているため、「鉄道博物館へ行くならJR+ニューシャトル」と宣伝しているようです。逆に、東武ニューシャトルの輸送力が小さいことに目を付けて「鉄道博物館へ行くなら北大宮駅下車」と宣伝しています。

改札を降りて博物館へ向かうと、D51 426号機がお出迎え。


チケット

JR東日本Suicaの活用法をいろいろ考えているようで、鉄道博物館では「Suica入館システム」が採用されました。どういうシステムかというと、「Suicaの残高でチケットを購入し、情報を書き込んだSuicaで入館する」というシステムであります。一応、電子マネーとしての扱いになるので、Suicaはもちろん、PASMOICOCAKitacaでもいけます。TOICA電子マネーがないからあかん。

「それじゃ、SuicaPASMOICOCAKitaca)のない人はどうすればいいの?」…入館用のICカードを、入館料を払ってレンタルするという形になります。

これがSuicaPASMOICOCAKitaca)用チケットうりば。もし残高が足りなければ、右端(13番)の機械でチャージもできます。

また、ICカードになったことで、ミニ運転列車やD51シミュレータの予約もこれでできるようになりました。SuicaPASMOICOCAKitaca)ならば食事やお土産もこれでOK。

ちなみに、使用履歴では「物販」扱いになります。

展示車両

マイテ39 11。ちなみに、JR西日本のマイテ49 2は車籍が入っており、本線を走ることができます。

クモハ40074。このような行き先表示の出る電車は、行くたびに行き先が変わることがあり、今回は「立川」でした。「立川」といっても、インデックスちゃんが乗っているわけではありませんw 誰や、「鉄道博物館にインデックスちゃんを連れて行きたい」なんて言ったやつは!?

C57 135。三菱重工神戸造船所で作られた機関車で、鉄道博物館のシンボル的存在であります。ターンテーブルの実演も行われます。

クハ181-45。もともとは151系でしたが耐寒・耐雪装備を施した上で181系になりました。ちなみに、同じ形のクハ481-26はKATOからNゲージ鉄道模型として売り出されました。

クモハ455-1。交直流の急行・近郊型電車は一時期すべてこの色でした。実際は、50Hzと60Hzで区別されており、455系は50Hz専用であります。その60Hz仕様である475系は、裾部分にクリーム色の帯を巻いて区別しています。モハ454・クハ455は別の場所にあります。

200系の盛岡・新潟方先頭車222形。末期には400系・E3系を連結して走るための装備がなされており、復元されずに鉄道博物館入りしました。真ん中の開口部から連結器が出てきて、左右の開口部は距離を測るセンサーとなっています。


20系とEF58はいいコンビでした。

宮城県にあった「松山人車軌道」。「人車軌道」というのは、早い話が人力で動かす鉄道のことです。

運転シミュレーター

交通博物館時代からおなじみの運転シミュレーター。205系・209系・211系・新幹線200系は交通博物館時代からあり、そのまま移転してきましたが、現地に移転してきてからはD51も加わりました。D51シミュレーターに限り、500円払って予約する必要がありますが、それ以外は並べばOKです。

209系のシミュレーターをやってみました。2ハンドル車は何度かやったことがあるので、今回は1ハンドル車に挑戦します。しかし、209系のマスコンハンドルは…AT車のシフトレバーみたい。ボタンらしきものは押せるのか?とずっと気になっていましたが、押せます。ただし、シフトレバーとは異なり押さなくても動きます。

名古屋*1へ行って実際の運転風景を見たことがありますが、押している様子はありませんでした。

食事

1階に「旅のレストラン日本食堂」というのがあります。「日本食堂」というのは国鉄の食堂車営業を引き受けていた会社で、現在でもJR東日本の関連会社「日本レストランエンタプライズNRE)」として盛業中です。食堂車がほとんどなくなった現在の業務は車内販売・エキナカでの飲食店運営・駅弁の製造および販売・JR東日本の社員食堂の運営であります。NRE自身が鉄道博物館で駅弁を売っていたりもします。また、さぬきうどんブームに便乗して「めりけんや(JR四国の子会社)」と提携して首都圏のエキナカにさぬきうどんのチェーン店を展開したことでも知られています。ちなみに、「ジェイアール東海パッセンジャーズ」「ジェイアール西日本フードサービスネット」は国鉄分割民営化に当たって、日本食堂が地域ごとに分割された会社であります。

「旅のレストラン日本食堂」では、乗務員の食事としてファンの間では知られる「ハチクマライス」なるものがメニューにあります。

2階には、「レストランTD」。「TD」は食堂車の記号です。厳密には食堂車は「D」だけであり、「MD」というのもあり(実際0系にあった)なのですが、食堂車は圧倒的に付随車が多いため「TD」となってしまっています。

そして、駅弁を購入して食事をとる場合、なんと列車が食事スペースとして開放されているのです。以前はターンテーブルまわりにあるクハ481-26・モハ484-61・クモハ455-1で食事がとれたのですが、現在はモハ189-31・モハ188-31・クハ183-1009・クハ183-1020・モハ455-4・クハ455-2(この2両は団体客が来ていないときのみ)で食事することになっています。

ちなみに、外に出ている455系は末期には東北地区塗装に塗り替えられ、ヘッドライトが211系もどきになっており、復元されずに鉄道博物館入りしました。

弁当を食べていたら、どういうわけか「スモークチーズ」が入っていました。にょろーん( ´・ω・`)

ミュージアムショップ

お土産は、鉄道博物館オリジナルグッズやSuicaのペンギングッズはもちろんですが、どういうわけかKATOのNゲージ鉄道模型が売られていました。それだけならまだしも、「カモノハシのイコちゃん」グッズまで売られていました。

券売機型の箱に入ったお菓子・押すと発車メロディが鳴るキーホルダー・E3系「こまち」のピンバッジ・E231系500番台の定期入れ&ストラップを買って帰りました。

*1:実は209系も313系も同じマスコンハンドルだったりする