http://www.keihan.co.jp/news/data_h21/2009-03-24-4.pdf
京阪特急といえば、1954年以来シンボルとして連結し続けられていた「テレビカー」。そのテレビカーが、2011年までに実施されるリニューアル工事に伴い姿を消すことになりました。
テレビカーが登場した1954年当時、テレビはとても高く*1一般家庭で買えるような代物ではありませんでした。そこで好評を博したのが街頭テレビ。京阪のテレビカーは、その街頭テレビを電車に乗せたものという位置づけでした。関西ではNHK大阪が1954年3月にテレビ放送を開始*2しており、テレビカーはその年の9月から運行を開始し好評を博しました。
その後初代3000系でカラー化され、8000系では衛星放送受信などの変化はありましたが、時代の変化もあり最終的にはリニューアル工事の完成をもって廃止、ということになりました。2006年にデジタル化工事をしたのでまだ残るとは思っていました。
そのほかのリニューアル内容としては、LCD表示器をドアの上に設置、車端部の座席をロングシート化、車いすスペースの設置、公衆電話の撤去、つり革の設置などです。全体のイメージとしては2代目3000系に近いものとなりそうです。ただ、LCD表示器はつける場所が悪いような気がします。2階建て車は1・2階席でも見えるようにしないと…。
ロングシートとつり革は最初「こんなもんつけるな!」と突っ込みたくなりましたが、8000系の基本設計は京橋〜七条間ノンストップ時代のもので、停車駅が増えてしまった現在ではあった方がよさそうな装備であります。公衆電話にしても、料金不要の列車では他に311系やキハ75についていましたが、これらもすでに撤去されています。運転席後ろの“展望席”はどうなる? 2代目3000系の“展望席”はクロスシートだけど…。