最近の動き

京阪2600系が塗り直さずに出場

京阪電車では大津線男山ケーブル以外の全車両の塗装変更を進めていますが、先日2600系の2601Fと2609Fが全検を終えて寝屋川工場から出場してきました。塗装変更は検査の際に同時に行われます。

ところがこの2編成、塗り直さずに出場してきました。全面塗り直さずに出てきたとしても、塗装変更の下準備として社紋や番号などの表記類はステンレスの切り抜き文字から車体に直接塗装するタイプに切り替えられるのですが、それすら行わずそのまま出てきました。

塗装変更をせずに出てきたということはどういうことかというと、1900系が塗装を変更せず引退したことを考えると、廃車が近いということであります。

2600系の初登場は1978年、“スーパーカー”2000系の機器更新車として登場したのですが、2000系自体は1959年に登場し、車体だけだと登場以来半世紀。50年も車体が現存するのは2600系ぐらいのものです。1900系天満橋始発だった時代から走っているので、引退した時点で45〜50年は走っていました。

もし、新車が投入されて置き換えられるとなれば何が入るのか。2代目3000系は快速急行用として設計されているほか、10000系は支線でのワンマン運転向け。考えられるのは、10000系を本線向けに設計し直すか、2代目3000系を汎用車として設計し直すか、これとはまた別に汎用車を新しく設計するか、のいずれかです。

東急5000系の謎

田園都市線用として投入されたはずの5122Fが、どういうわけか東横線仕様に改造されて投入されています。もうすでに東横線の8000系はすべて置き換えられており、これ以上投入する必要はないはずです。あるとすれば、副都心線乗り入れに備えた増結用の中間車2両だけです。

引っこ抜かれた2両はどうなったのやら。まったくもってよくわからん。

ちなみに、5118Fはいつでも東横線に行けるようになっているほか、5119Fがラインカラーの帯なしで長津田で寝ているとのこと。5119Fも東横線送りか?

一方で5120F・5121Fは田園都市線で営業入りしたようです。

E653系E655系

「1号編成」に代わってお召し列車用に製造されたE655系。これまでのお召し列車専用車は、100%お召し列車専用でしたが、E655系は中間の1両をはずして一般の団体臨時列車として運用できるようにもなっています。

(左側を、東北本線において仙台方面とする)

クモロE654-101(M2sc)- モロE655-201(M1s)- E655-1(TR)- モロE654-101(M2s)- モロE655-101(M1s)- クロE654-101(Tsc')

お召し列車として運行される際はE655-1を組み込みます。「サロE655-1」ではありません。

車体は基本的にE257系・E653系をベースとしており、実際にE257系基本編成の中間にTR車を押し込んで試運転をしたことがありました。そして、今度はE653系に組み込んで試運転。車体断面は全く同じなのですが、1両だけ色が全然違うので目立ちます。

なぜこんなことをするのかと考えてみると、5両だけで団体臨時列車の予約が入っているときにお召し列車を運行する、ということになったらどうするのか?ということを考えてみましょう。京都まで新幹線に乗って京都から281系お召し列車、ならまだいいのですが、もしE655-1が必要になったら、車庫で寝ているE257系やE653系を引っ張り出してでも運行できる方がいいでしょう。また、E655系が故障や検査で使えない際にほかの車両を用意して必要な時にいつでも走れるように…。