久々のヒット作

http://www.keihan.co.jp/news/data_h21/2009-10-01-2.pdf

ローレル賞に続き、今度はグッドデザイン賞も受賞しました。京阪では過去に宇治駅の新駅舎などが受賞したことはありましたが、車両が受賞したのはこれが初めてだったりします。

デザイナーのコメントは…

来年開業100年を迎える京阪電鉄は独自の鉄道文化/スタイルがある。それらの何を継承し、何を進化させるのか、これが3000系デザインの課題であった。中之島線開業とともに3000系は『変わる京阪』の先兵ではあるものの、京阪電鉄の歴史に敬意を払い、機能性と情緒性を持つデザインであるべきと考えた。結果的に『風流の今様』というコンセプトは京阪電鉄の深層にあった志と共振し、今もその連鎖反応が広がっている。

利用者からは『一本待ってでも3000系に乗りたい』との声や、他路線の利用者から『京阪利用者が羨ましい。』『関西に行ったら是非乗りたい。』との声が上がっている。この3000系では『乗ってみたい』=『羨望』の価値まで高めることで、利用者が誇り(ステータス)を感じられること、同時に沿線地域の魅力を高めることに貢献している。

鉄道会社のイメージ戦略として、一つは『乗ってみたくなる車両を作る』というのがあります。実際、この3000系に乗りたいがために何本も電車を飛ばすという光景が見られました。少なくとも、京阪ではこの戦略は大成功をおさめたといえます。