日産のハイブリッドカー

FUGA フーガ

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20091008/1029448/

ついに日産もハイブリッドカーを出すことになりました。電気自動車「リーフ」*1の話題が先行しがちですが、実はハイブリッドカーもひそかに開発していたのです。

日産初の量販ハイブリッドカーは…なんと次期「フーガ」であります。トヨタは「プリウス」、ホンダは「インサイト」というハイブリッド専用車種を先に投入し後から既存のガソリン車をハイブリッド化して投入したのですが、日産はいきなり既存のガソリン車をハイブリッド化して参入します。
V6 3.5Lガソリンエンジンにモーターの組み合わせで、トヨタにもホンダも見られない独特の機構が備わっています。

フーガ ハイブリッドのパワートレインは、エンジンとモーターを同一軸上に配置しその両方から駆動力を取り出すいわゆる「パラレル式」で、ホンダと同じタイプなのですが、ホンダのはエンジンとモーターがつながりっぱなしなのに対して日産のはエンジンとモーターの間にクラッチを挟み、必要に応じてエンジンとモーターを切り離すことができるようになっています。これは、パラレル式でもモーターだけで走る際にエンジンを完全に止めることができるということであります。エンジンで走る際はクラッチをつなぎ、ブレーキをかける際は切り離す、というような制御パターンになっています。

電池は、トヨタ・ホンダがニッケル水素電池を使用しているのに対して、日産はリチウムイオン電池を採用しました。ニッケル水素とリチウムイオンではリチウムイオンのほうが性能が上で、同じ性能ならリチウムイオンのほうが小さく作れます。もっとも、最近はニッケル水素も性能をあげてきていますが。

ちなみに変速機は普通の7速ATであります。ついでに言っておくと、モーターの制御はVVVF。普通のガソリン車もラインナップされ、こちらは2.5Lと3.7Lの2種類が出ます。

*1:量販を前提とした電気自動車として、骨格からきっちりと練り上げられたのは今のところこれが唯一。三菱「i-MiEV」は既存の軽乗用車「i」を無理やり電気自動車にしたもの