いざ、寝屋川へ出陣!〜延長戦

ネタ方向幕

京阪の方向幕は、近鉄とは異なり種別と行き先を別々に設定できる*1ようになっているため通常の運用ではありえない表示も簡単に出すことができます。

例えば…

10004Fの「普通・京橋」。京橋行きは通常設定されていません。万が一の時に備えて入っています。

7001Fの「通勤急行・京橋」。「京橋」行き自体が存在しないうえに、「通勤急行」もありません。かつての「急行」はラッシュ時に枚方公園・守口市を通過していたため、「通勤準急」「通勤快急」の例を考えると、朝ラッシュ時に急行を運行する場合はこの種別になるでしょうか。

通常使う行き先表示は「淀屋橋」「出町柳」「中之島」「三条」「萱島」「枚方市」「樟葉」「中書島」「宇治」「交野線私市」「私市」「枚方市⇔私市」「淀」「寝屋川市」「守口市」「香里園」。それ以外に「京橋」「天満橋」「深草」が入っています。「深草」行きはかつて車庫があった名残であります。

ちなみに、フルカラーLEDの3000系でも同じようなことができ、「快速特急・宇治」なんて表示をしていました。

さらに、8000系は特急ヘッドマークを出しっぱなしにして方向幕は特急以外の種別、というネタもあります。8000系には「快速急行」の表示があるのですが、本当に使うと3000系の存在意義がなくなります。*2

中間に封じ込められた2600系先頭車

2600系は、かつて京都側の車庫が深草にあり、用地の関係で留置線の長さが十分に取れなかったため2・3・4両編成で投入されていました。現在5・7両編成で運行する場合は複数の編成を組み合わせるのですが、現在は車庫が深草から淀に移転したため分割しなくても入るようになり、一部の車両で運転台を撤去された車両が存在しています。

この2610Fも、先頭車の両側に転落防止幌が取り付けられており、中間に封じ込められています。ただ、運転台は撤去されておらず、構内入換で使用しています。

これが電話ボックス?

寝屋川工場の一角に、2代目1800系の車体を流用した電話ボックスがあります。

2代目1800系は、1983年に電車線電圧を1500Vに昇圧するのにあたって6000系だけでは不足する1500V対応車両を補うため、2代目600形と初代1800系を掛け合わせて登場しました。具体的には、2代目600形の車体*3と初代1800系の電装品を組み合わせた更新車であります。

ただ、2代目600形は車体強度が足りず、冷房が付けられませんでした。もともと一時しのぎ程度の存在でしかなかったため、6000系が追加投入されるのに合わせて廃車されました。

電装品を新調して昇圧に備えた車両に3代目1000系(←2代目700形)、2600系(←2000系)がありますがこれらは現在でも使われています。

片町駅

YAHHO!!

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京橋のアニメイトで買ってきました。「片町駅」とどう関係があるのかというと、京橋のアニメイトは京阪京橋駅の「片町口」を出てすぐのところにあります。片町口の「片町」というのは、あの辺り一帯の地名ですが、昔は京橋と天満橋の間に「片町」駅がありました。

当時の京橋駅は少し京都寄り、現在の京橋グランシャトービルの位置にあり、片町駅は片町交差点の西側にありました。その片町交差点では、大阪市電と平面交差していました。のちに高架複々線化工事のため京都寄りに移設されることになりますが、高架複々線化に伴い線路を付け替えて*4京橋駅を大阪寄りに移設することになり、新線の配線では片町駅を設置できないことや、移設後の京橋駅と距離が近すぎるということから、実質的に片町駅と旧京橋駅を統合する形で廃止され、その代わりに京橋駅に片町口が設置されました。

なぜ「サルーン」なのか

京阪の優等列車用車両には「サルーン」とつけられています。3000系は「COMFORT SALOON」、8000系は「ELEGANT SALOON」といった具合であります。

サルーン」と聞いて浮かんでくるのは、おそらく高級セダン*5でしょう。それを狙って名付けられたと考えればいいでしょうか。

ちなみに783系は「ハイパーサルーン」。

*1:近鉄でも「シリーズ21」は別々に設定できる。逆に、京阪の古い方向幕は種別と行き先が一体化していたためネタに走ることはできない

*2:ちなみにその逆、3000系の特急はある

*3:電装品が1500Vに対応できず、改造もできなかった

*4:現在はグランシャトーの前から天満橋の手前までまっすぐ走るが、かつては旧京橋駅と片町駅の間は北に大きくカーブしていた

*5:クラウンには「ロイヤルサルーン」というのがある