やけに画面が粗い…テレビが故障したんか？ せっかく買ったばっかりなのに…ってことはなくて、これはあずにゃんが入る前に撮影した勧誘ビデオで、せっかく撮ったのに澪が「恥ずかしい」と言ったせいでお蔵入りになり、クッキーの缶に押し込んでガムテープで封印した「幻の勧誘ビデオ」。そりゃ、澪があんな格好させられたら恥ずかしいわけがない。そうするように仕向けたのはもちろんさわちゃんですが、「勧誘ビデオを撮ろう」と言い出したのもさわちゃんでした。もっとも、今までの例から考えるとさわちゃんは最初からコスプレをさせるためにこの案を出してきたというのはわかります。
これを、部室の整理をしていたあずにゃんが見てしまいました。そういえば、そろそろ先輩四人衆も卒業が近い。ここで時系列を整理しておくと、今回は卒業アルバムの撮影をした数日後、21話の後あたり。唯は前髪ぱっつん。木村カエラみたいになってしまっています。
そろそろ新入生を迎え入れることを考えないと、あずにゃんだけになってしまいそのまま廃部…ということになってしまうので、また新しいビデオを撮ることに。手始めに、さわちゃんはあずにゃんにネコミミを付けて、「軽音部にようこそ…にゃん」と言わせる。さわちゃんの趣味丸出し。もちろん、こんな企画が通るはずがないので…
第1回企画会議
さわちゃんが出してきたのは、ハリウッド映画の予告編っぽく「全米を震撼させた、やつらが帰ってくる。この春、ついに日本上陸 THE 軽音部」…もとから日本にいるし、そもそも全米を震撼させていないので却下。
さわちゃんのスイッチが入っちゃった。「それならみんなが見たこともなく、震撼するような衣装さえあればいいのね」…どういうものなのか、だいたい予想は付きます。そして、澪がターゲットにされるのも。
第2回企画会議
トンちゃんの語りで紹介するという案が出ました。ただ、トンちゃんは誰が声を当てるのかということになり、生徒会長にやってもらうのですが、これじゃ軽音部の紹介だとわからない、ということで、これも却下。
第3回企画会議
あやしげな広告、着ぐるみ、コント…どれもこれも使い物になりません。
第4回企画会議
ついに詰まってしまったか、結局はお茶会。しかも、あずにゃんはダメ出しばかりで一つも案を出していません。なので、シナリオを書いて持ってくることになりました。
ただ、いざ書こうとしてもなかなか浮かんできません。しかし、なんだかんだ言っても、遊んでばかりに見えて実はやるときはやる。あずにゃんだけではなく、憂も純ちゃんも知っているのです。そこで浮かんできました。
翌日。あずにゃんが持ってきた案は、インタビューと実際の軽音部の様子を組み合わせるというもの。これで行こう！ということになったのですが、さわちゃんがやってきて、「全米を震撼させる衣装ができた」と自慢げに話すものの…相手にされず、部屋から放り出されてしまいました。
生徒会室には、過去のライブをはじめとする学園祭の映像が残っています。それを借りて撮影に臨むのですが、いつだったかのライブでは澪を一躍スターダムにのし上げた「あれ」が映っています。
映画研究会から機材を一式借りたところで、撮影スタート。監督：あずにゃん カメラマン：憂
まずは日常のシーンから。といっても、練習風景がほとんどなく、トンちゃんの世話に勉強、お茶会ばかり。そして、別撮りのインタビューやライブシーンと合わせて、さわちゃんが編集しました。なかなかの出来ですが、最後に…
あずにゃん「軽音部にようこそ…にゃん」 このシーンだけは外せない、とのこと。これもお蔵入り？ ここだけカットすれば済む話ですが、あずにゃんの単独シーンがなくなるので、改めて撮るものの…どうしてもこのポーズになってしまいます。このポーズはどう見ても「あず、にゃん♪」（いわゆる「ユイにゃんポーズ」）やな。あずにゃんは『Angel Beats!』に出られるんちゃう？ ポーズが左右逆やけど。
次回は本当の最終回。さわちゃん宅を訪問。
