アニソンSP.4

2010年は年始と夏にやっていた、アニソン大好きNHK名物「MUSIC JAPAN アニソンSP」。今週は全出演者の曲を30分で1曲ずつやったため、せわしないったらありゃしない。

日曜の朝はこれで始まる

トップバッターは、ABCテレビの看板アニメ『プリキュア』シリーズの7年目、『ハートキャッチプリキュア!』の初代エンディングテーマを歌う工藤真由NHKで“HCP”の曲を披露したといえば、紅白歌合戦で奈々様とAKB48の歴代センターポジション担当者が歌ったのですが、これはオープニング曲で、しかも収録はMJのほうが先でした。

あなたは、本当に男性なのですか

ニコニコ動画で人気を集め、プロデビューしたピコ。出せる音域が非常に広く、男声と女声の両方を出せるということから、“両声類”の異名で知られています。

今回披露した「勿忘草」は、知らない人が聞くと女性ボーカルの曲でないかと思うほど音域が高いのです。

コラボレーションはいつも新鮮

アニサマ”同様、第3回から*1はこの番組でもコラボレーションが見られます。前回は奈々様とゆかりんの“リリカルなのは”コンビでお互いの曲を1曲ずつやりましたが、今回は奈々様とMay’n部長の“皆勤賞コンビ”。

実は、May’n部長は別の局で「ETERNAL BLAZE」をカバーしたことがあるのです。

けいおん!』に喧嘩を売った

2010年のアニソンの話題は『けいおん!』が独占した? いえいえ、そんなことはありません。『Angel Beats!』があります。オリコンの年間ランキングで「GO!GO!MANIAC」を抑えてアニメ部門の首位に輝いた「My soul,Your beats!」を擁しており、当時は『Angel Beats!』vs『けいおん!』という構図が成り立っていましたが、よく考えると同じ局(TBS)のアニメ同士の競合でした。

今回がラストステージとなるGirls Dead Monster。話が進むにつれてボーカリストも変わっており、今回はmarina(岩沢さん)とLiSA(ユイにゃん)が両方出てきました。この後に出てくるMay’n部長もそうなのですが、歌だけを担当していました。

「Crow Song」は岩沢さんがいた時代の曲ですが、ユイにゃんと交代で歌っていました。そして、食券が…ほんまにばらまいてどないすんねん。

アニソンにプログレッシブ・ロックを持ち込んだ

テレビにめったに出ないことで知られるALI PROJECT。もちろん、今回がテレビ初登場。NHKはこのようにテレビに出たことがないアニソン歌手を発掘することに定評があります。

最近アニソンで売れ出したため、芸歴はそれほど長くないと思われがちですが、実は1985年から活動しており、その当時は「蟻プロジェクト」というユニット名で、メジャーデビューに当たって「ALI PROJECT」に改名しました。

で、“コードギアス”や“ローゼンメイデン”などのテーマ曲がよく知られていますが、今回披露するのは『ローゼンメイデン トロイメント』のオープニング曲「聖少女領域」。2007年の“アニサマ”で奈々様とコラボレーションをしたあの曲。

宝野アリカは相撲が大好きで、懸賞を出したこともあるそうな。しかし、よりによって当時の裏番組(コードギアスR2)のテーマソングだったのですが、裏番組同士でかぶらないようにうまく調整されていました。また、2008年にはNHKホールでライブをしたことがあり、なんだかんだと言ってNHKと縁が深いのです。

「禁書」というアルバムがありますが、もちろん4chでやっている“あれ”とは関係ありません。

いつもパワフル

毎度おなじみ、アニソン歌手の日本代表・JAM Project。そのパワフルな曲作りで好評を博しています。

今回は、サンテレビで金曜日の深夜にやっている『スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-』のテーマソング「MAXON」。

2年連続で武道館、目指すはナゴヤドーム

2年連続で武道館ライブをやるMay’n部長。出始めのころこそ『マクロスF』のイメージが強かったのですが、最近では新世代のアニソン歌手のうちの一人として広く知られるようになりました。

いつだったか、「ナゴヤドームでライブをやりたい」などと話していましたが、もし本当にやったらこんなことになるかも…。

全力全開…いや、必死のパッチ

2年連続で紅白歌合戦に出場し、自叙伝を発売し、自身初のフルオーケストラライブをやるなど、2011年も突っ走る奈々様。前回に続き今回もトラではなくトリを飾ります。

そういえば、今日のスポニチにこんな記事が出ていました。

 NHK紅白歌合戦に2年連続出場した人気声優で歌手の水樹奈々(30)が初の自叙伝「深愛」を誕生日の21日に幻冬舎から発売する。

 歌手デビュー10周年を迎え筆を執ったもの。5歳から父親に演歌のスパルタ教育を受けていたことをはじめ、いじめや貧乏生活、セクハラ体験を初告白した。
 
 声優で初めて紅白に出場し、オリコンチャート1位も獲得するなど、その人気はアニメファンにとどまらない水樹が、初の自叙伝でありのままの自分をさらけ出した。

 歌手としての原点は演歌。歯科技工士だった父が果たせなかった演歌歌手の夢を水樹に託した。5歳から始めた猛特訓は「巨人の星」のようなスパルタぶり。父が自宅の仕事場で義歯を削る大騒音の中、その横で毎日10曲以上歌い続けた。

 「マイクに頼っては演歌歌手にはなれない。のどを鍛えるには劣悪な環境でこそ価値がある」という父親の信念と「泣きたい時は誰にも気づかれないようにひとりで泣いた」という幼い水樹の姿は、昭和のスポ魂漫画そのもの。風邪で39度の高熱を出した時も特訓は続けられ「中学を卒業するまで10年間毎日続いた」と明かしている。

 また、小中学生時代に受けたいじめも初告白。好きなテレビ番組が「NHKのど自慢」「ふたりのビッグショー」というだけで「クラスの女の子たちと話が合うはずもなかった」と説明。同級生からサインを頼まれたので書いたら「タレント気取り」と嘲笑された体験がトラウマになり、いまだにサインをする時「一瞬不安になる」という。

 堀越高校時代に月3万円の仕送りで生活していたため、学校指定の靴下をつぎはぎにして履いていたことや、下宿先の演歌の先生から「冗談ともつかないセクハラ」を受けたことも告白。いまとなっては大したことなくても「思春期の女の子が傷つくには十分すぎた」と振り返っている。

 ◆水樹 奈々(みずき・なな)1980年(昭55)1月21日、愛媛県生まれの30歳。堀越高校時代、成績優秀で学年トップに。97年声優でデビューし、00年ポップス歌手としてデビュー。09年にアルバム「ULTIMATE DIAMOND」、10年にシングル「PHANTOM MINDS」がオリコン1位を獲得。声優アーティストの歴代記録を次々と塗り替えている。阪神タイガースのファンとしても有名。

今でこそアニソンの枠を超え幅広い世代から人気を得ているのですが、下積み時代はまともに食べていけないほど苦労していました。しかし、それを必死のパッチで乗り越えてきたからこそ今の奈々様がある、といえるのです。

しか〜し、奈々様は虎党なのに「巨人の星」ばりのスパルタ教育って…。

*1:第2回の「ライオン」(May’n部長&まめぐ)は、もともと2人で歌っていた曲なのでコラボレーションではない。こういうのは「デュエット」である