御堂筋線にも30000系

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御堂筋線は、1991年に新20系が投入されて以来新車は投入されず、10系のリニューアル&VVVF化でその代わりとしていたのですが、VVVF化の対象車は後期の10編成だけで、残りは30000系で置き換えることになりました。

10系は、1976年に試作車(1101F)が投入され、しばらくは北大阪急行に乗り入れない運用についていましたが、1979年に量産車が登場すると北大阪急行に乗り入れを開始し、1116Fまでは8両編成で投入されました。

1986年の9両編成化に当たっては、1101F〜1116Fは間に1両挟み、1117F以降は最初から9両編成で投入されました。9両編成化にあたって投入された中間車と1117F以降は、20系より後に投入されたため車体の構造が20系に準じています。そのため、1117F以降がVVVF化されて残ることになりました。

10両編成化を行う際は、10系は古すぎるので初期の3編成を1両ずつバラバラにして(代わりに21系を3編成投入)これを中間車に改造し残りの編成に組み込みました。

そして、10系最大の転換点といえば1998年から始まったリニューアル工事で、1105F以降の車両を対象として行うことになりました。1116Fまではインテリアを中心に行っていましたが、20系のけいはんな線乗り入れ対応工事*1で中断している間に「チョッパ制御のまま機器を更新する*2のとVVVF化するのではどちらが得なのか」というのが再検討され、1117F以降はVVVF化も工事メニューに追加されました。ただし1117F・1118Fは先にリニューアルしていたために追加でVVVF化工事を施工し、1119F〜1126FはリニューアルとVVVF化を同時に行っています。1104Fは対象外ですが、これは工事期間中1編成が抜けることから21系でその穴埋めをしており、最後まで残った1124Fの工事が終わり次第廃車となります。

30000系は12本が投入され、チョッパ制御で残った10系が全て置き換えられます。大阪市営地下鉄の5桁ナンバー車は上から2桁目に路線の番号が入るのがお約束となっており、谷町線の30000系はそこに「2」が入ります。御堂筋線でもこのルールにのっとっており、「1」が入ります。30000系からはドアの横に大きく号車番号が書かれており、現在は谷町線だけなので6までしかないのですが、御堂筋線は10両編成なので7〜10が初めて披露されます。

*1:この改造工事にあたって、谷町線の20系と中央線の24系をわざわざトレードしたが、乗り入れ対応工事は近鉄の都合で行う工事のため近鉄が費用を負担してくれることになっており、20系は当時20年近くたっており機器更新の時期も近かったため、「近鉄が費用を負担してくれるなら更新しよう」といってついでに機器更新もすることになった。谷町線の22系は、下2桁が50番台のものが中央線から移籍した編成で、中央線の20系は下2桁が30番台のものが谷町線から移籍した編成である。なお、転属にあたって中央線では抑速ブレーキが必要になるが、簡単な改造で使用できる

*2:チョッパ制御装置が老朽化していたためこれらをリニューアルに合わせて交換していた