あきれてものが言えない

 17日午後4時50分ごろ、明石市和坂、JR神戸線西明石駅構内の社員専用踏切で、倉吉発京都行き特急列車「スーパーはくと10号」(乗客146人)とトラックが衝突した。トラックは横転し、運転していた印刷会社社員の男性(25)が顔などを打ち軽傷。特急は窓ガラスが割れて車両内に飛び散るなどし、20〜60代の乗客8人が軽傷を負った。事故を受け、運輸安全委員会鉄道事故調査官2人を18日に現地に派遣する。
 JR西日本によると、踏切は同駅ホームから東約800メートルにあり、幅5・1メートル、長さ18・5メートル。JR西日本の社員や同駅近くの車両基地に出入りする業者ら専用で、警報機はあるが、遮断機や障害物検知装置はないという。この踏切では2003年と06年にも、電車と車などが衝突する事故が起きている。
 明石署などによると、男性は勤務先のトラックで、JR西日本の子会社から発注された路線図を車両基地に納品した帰りで、踏切を南から北に渡っていたという。同踏切を通るのはこの日が初めてだったという。
 トラックの側面に特急が衝突。さらに弾みでトラックが特急の側面に接触したといい、先頭車両から3両目までの窓ガラス計8枚が割れ、1枚にひびが入った。同署は業務上過失致傷の疑いもあるとみて、男性から事情を聴いている。
 特急は鳥取県内の大雪の影響で、予定より約7分遅れで現場付近を時速約100キロで走行。運転士は「踏切内に入ってくるトラックに気づいて非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているという。
 事故後、特急の乗客は線路上などを歩いて西明石駅まで移動。JR神戸線は神戸‐姫路間で上下線とも約3時間20分にわたって運転を見合わせ、上下計136本が運休、計17本が最大約4時間遅れ、約8万3千人に影響した。
 また、神戸市内など不通区間となった複数の踏切で遮断棒が下りたままとなり、一時通行できなくなった。

(「神戸新聞」2012年2月17日)

 突き上げるような衝撃の後、粉々に割れた窓ガラスの破片が乗客に降り注いだ‐。17日夕、明石市JR神戸線西明石駅構内で発生した特急列車とトラックの衝突事故。「何が起きたか分からなかった」と乗客らは青ざめた。神戸‐姫路間の運転は3時間以上ストップ。週末のラッシュ時を直撃した事故は夜になっても混乱が続いた。
 時速100キロで走行する特急列車「スーパーはくと10号」(5両編成)とトラックが衝突。列車内は激しい衝撃に見舞われ、2、3両目左側の窓ガラスが粉々に割れた。2両目の窓側にいた姫路市の会社員大野秀樹さん(54)は「『ドーン』という衝撃音と同時に窓ガラスが割れ、後ろの車両では、手から血を流している男性もいた。JR西日本からは何の説明もなく、長時間待たされた」と憤った。
 「車内はパニックだった」。飛び散った破片でまぶたを切った30代女性は、ぼうぜんとした表情で救急車に乗り込んだ。
 自宅がある和歌山市へ母親と向かう途中だった主婦(41)は「激しい音と衝撃で何が起きたか分からなかった。もう電車には怖くて乗れない」と声を震わせた。
 乗客約140人は、JR西係員の誘導で車外へ脱出。寒さに震えながら、線路に沿って西明石駅に向かった。
 一方、神戸‐姫路間は快速電車が最大約4時間遅れるなど上下線とも夜遅くまでダイヤが乱れ、約8万3千人に影響した。
 JR三ノ宮駅では、帰宅途中の会社員らが「いつ再開するのか」「どうやって帰ればいいのか」と駅員に詰め寄り、たつの市の女性会社員(59)は「新幹線で姫路まで出ようかと思う。何時に家に帰れるのか」と困惑。改札前は大勢の利用客であふれ、「運転見合わせ」と表示した電光掲示板の案内に見入っていた。
 神戸駅でも混乱が続き、加古川市の女性(53)は「もう1時間待った。せっかく仕事が早く終わったのに。情報が交錯していて状況が分からない」と疲れた顔でため息をついた。

(「神戸新聞」2012年2月18日)

JR西日本は客をどれだけ愚弄すれば気が済むのでしょうか。しかも、過去に2回も事故があった、国道2号線から明石電車区に出入りする通路の構内踏切に、遮断機をつけないとはどういう神経をしているのか気になります。

そのあおりをまともに食らってしまい、阪急六甲駅から帰ることになりました。六甲駅でICOCAを見せて振替乗車票を受け取り、とりあえず乗って行きましたが、阪急六甲駅からは三宮行きしか出ていないため、とりあえず三宮まで行きましたが、そのあおりを食って阪急も5分ほど遅れていました。JR三ノ宮駅の4番線では、抑止されていた下り新快速がドアを半自動モードにして止まっていました。

でもって、三宮で後続の新開地行き特急に乗り換えて先を目指すのですが、高速神戸直通特急を先に通したため、しばらく停車。しかも、その直通特急は山陽車だったため、積み残しを大量に出していました。とりあえず新開地まで乗って行ったのですが、今度は新開地で足止め。なんと、そのあとの直通特急も山陽車で、その前の普通車は3両編成でとても乗れるような状態ではありませんでした。

「こうなったら阪神の6両編成を狙うしかない」ということで、その直通特急の後は須磨浦公園行き阪神特急で、これに乗ることができ、なんとか須磨まで進みました。

須磨に着いたのはいいのですが、ここから先は直通特急で移動するしかありません。須磨でJRの運行再開を待つという手もありましたが、いつまでかかるかわからないので明石まで乗ることにします。3本目の直通特急は「乗るな」というアナウンスがあったのでパス、4本目でやっと乗れました。

これで明石まで行けるのですが、問題は明石から先。JRの運行状況次第でバスやタクシー利用ということも考えましたが、もうその頃には電車線(内側線)は動いていたので、これに乗って帰りました。所要時間は105分、乗り換え4回。新快速で105分あれば草津あたりまで行けてしまいます。

今回はあらかじめ情報を知った上で阪急六甲駅からの移動を選択したのですが、JR西日本は緊急時の案内がいい加減なのはいまさら言うまでもなく、以前は三ノ宮駅の3番線で12両編成の半分がホームにかかったまま30分近く缶詰めにされてしまい、アナウンスでも同じことばかり言って何をすればいいかわからなかったということがありました。本当にあきれてものが言えません。