阪神vsDeNA 第15回戦

最下位の常連になってしまった横浜DeNAに連敗して、恥ずかしいと思わないあたりプロ意識が欠けていると言っても差し支えがない阪神予告先発は、阪神が“あっちゃん”能見で、横浜DeNAは“阪神キラー”三浦*1。なので、勝負は大体予想がつきましたが…

1回表。荒波にレフト前を狙い撃ちされて三塁打。もう金本は明日にでも強制的に引退させましょう。そして、今度は藤井が牽制悪送球してあっという間に1点先制されてしまいました。プロ意識の欠片もありません。そして、楽天から移籍してきたばかりの内村と中村ノリを連続四球で歩かせてしまったのですが、ラミレス・金城・渡辺直人は打ち取ってこの回は1点だけでしのぎました。

3回まで、三浦に対して手も足も出なかったのですが、4回裏ノーアウト、平野が四球で出塁したのが始まりでした。“宇宙戦艦ヤマト”のテーマソングをバックに大和が出てきて、ここは手堅く送りバントを決めたところで、打席には鳥谷。138km/hの速球をたたいて…

バックスクリーンにぶちこんで逆転2ラン

しかし、ここで終わってしまいそうなのが今の阪神…かと思いきや、新井さんがまたしてもチャンスメイク。金本はキャッチャーフライに倒れますが、マートン二塁打を放ちチャンスが広がります。ここで打席には、今かなりノっている新井良太アウトコースの甘いフォークボールを見逃さず、またしても…

バックスクリーンへぶちこんで3ラン

勝ち星の大部分を阪神から稼いでいる三浦ですが*2、今回もまた滅多打ちにされました。というのも、前回の対戦ではマートンに先頭打者ホームランを浴び、それどころかあまりホームランを打たない平野にまで打たれてしまい、この日は5失点でKOされてしまいました。で、結局は6回6失点3被弾で、“阪神キラー”の面影がありません。

6回表は、能見がうっかり変なところに投げてしまいラミレスに1発を浴びてしまいますがこれはご愛敬。「ハマのラミちゃん、絶好調!!」 「絶好調」というのは、中畑さんの現役時代の決め台詞で、横浜DeNAの監督に就任してチームのキャッチフレーズみたいになりました。“絶好調ポーズ”も考案され、ラミちゃんを中心にチームで大流行しています。ホームランを打ったら…絶好調!! 球界屈指のゆるキャラとして知られる「DB.スターマン」も“絶好調ポーズ”をやります。

ただ、6回表はラミちゃんの一発だけで後が続かず、その裏にマートンが一発かましてその分はすぐ取り返しました。そのあとに新井良太がデッドボールを食らうというアクシデントはありましたが大事には至りませんでした。

三浦は6回でKOされ、マウンドを託されたのは林昌範(はやし まさのり)。ただし…2アウトまで取ったのはいいものの鳥谷にライト前へ持って行かれてしまい、そして新井さんに…

レフトスタンドへ持って行かれる

兄弟アベックアーチ完成

ロッテにいたリー兄弟以来31年ぶりで、なんとセ・リーグでは初の快挙。中日の堂上兄弟*3ですらなしえなかった快挙を新井兄弟がやってのけました。中日ファンには「なんで新井良太をただ同然*4で出してしまったのか」と言う人もいますが、もし中日に残っていても埋もれてしまうだけです。

阪神に移籍したばかりのころ、新井良太は“す・またん”で「兄弟アベック弾を放ちたい」と話していましたが、こんな形で実現しました。

8回裏のマウンドを託されたのは福田。誰やねん? 藤井こそ打ち取ったものの、関本・平野・大和を連続四球で歩かせて満塁にしてしまい、鳥谷がゲッツー崩れの間に1点。これで勝負あり。

♪震えるつま先 高鳴る鼓動 何度も何度も 胸に手を当ててみた…♪ 藤川球児の出番がやってきました。7点差もありますが、調整登板です。3人を10球で片付けてゲームセット。

ちなみに、始球式は誰がやったかというと、この試合にはECCがスポンサーについていたため、ECCの社長が投げました。いつになったら奈々様が投げるんだか…

*1:実家は玉造駅前の花屋で、岡田さん宅によく配達しに行っていた

*2:逆に、巨人には弱いが、150勝を達成したのは巨人戦

*3:オープン戦では兄弟アベック弾を放ったことはある

*4:交換要員は藤田太陽とトレードで西武から獲得した水田だったが、その水田はわずか1年で中日を戦力外になり、2012年シーズン前にヤクルトに移籍