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Hanshin 5700 Series

http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/3250.pdf

2010年に新型「ジェットカー」として5550系が導入されましたが、これは実質的に5500系と1000系を掛け合わせた急ごしらえの車両だったようで、ところどころで5500系の設計を引きずっていました。なぜこのような設計になってしまったのかというと、アルナ車両で車体のみを作り、最終工程は武庫川車両工業改め阪神車両メンテナンスで行ったためとみられます。阪神最後の行先表示板装備車として知られていた、5143Fを置き換えるために1編成が導入されただけで、これ以上増えていません。

5500系・5550系以外のジェットカーは、2代目5001形・5131形・5331形があります。5001形は1977年、5131形・5331形は1981年に登場しました。関西の私鉄車両は40~50年持つのが当たり前なのですが、ジェットカーは話が別で、その高加減速性能ゆえに足回りの負担が大きく老朽化が早いため、かつては冷房化を兼ねて20年ほどで置き換えられたこともありました。

1000系の増備が一段落付き、8000系のリニューアルも佳境に入ってきたためか、今度はジェットカーにも手がつけられることになりました。とはいっても、5550系を再び投入するのではなく、「5700系」として5500系以来20年ぶりに新規設計されました。

車体

阪神全体では1000系以来、ジェットカーでは5201F「ジェットシルバー」以来のステンレス車体です。ただ、5201Fがセミステンレス(外板のみステンレス)車体*1だったのに対して、5700系は1000系と同じくオールステンレス車体です。

実質的には、1000系のジェットカー版です。ヘッドライト周りに1000系の面影があります。

ドア開閉ボタン

大手私鉄では珍しく、車内にドア開閉ボタン、外にドア開ボタンがあります。ジェットカーということで、各駅停車限定のため、有効な装備であります。最近は特急・快速急行の連続待避をすることがあり停車時間が長くなります。

LCD

阪神電車にもついにLCDが付きました。阪急新1000系のデザイン違いです。

足回り

関西では阪急新1000系、北大阪急行9000形に次いで3番目となる、永久磁石同期電動機が採用されます。これにより、5001形と比べて消費電力が半分になります。なんというか、103系と209系のような…

台車は、ボルスタ付きに回帰しました。カーブの多い路線ではボルスタ付きの方がよいとされており、大手私鉄では京急と京阪がボルスタ付き台車を使用し続けているほか、阪急は9000系・9300系で、東京メトロは10000系以降でボルスタ付きに戻しています。*2

*1:5201Fが登場した当時、オールステンレス車両は特許の関係で東急車輛でしか作ることができなかった。205系を製造する際、無理やり特許を公開させられたため、他社でも生産が可能になった。ただし、近鉄3000系東急車輛の特許に引っ掛からないようにして製造された

*2:東京メトロの場合、中目黒事故の原因が輪重抜けであったという調査報告が出ており、輪重抜けを起こしやすく輪重調整をしにくいボルスタレス台車をやめたという経緯がある