2018年3月ダイヤ改正に寄せて

今年のJRグループダイヤ改正は、さる3月17日に実施されました。その中でも、JR西日本ダイヤ改正の中から気になった点をピックアップして紹介します。

JR総持寺駅

かつて、阪急総持寺駅の近くにはエレベーター・エスカレーターの「フジテック」の本社がありましたが、2006年に彦根に移転しました。余談ながら、新本社のそばには近江鉄道の新駅「フジテック前」が開業しています。なお旧本社もアフターサービスや遠隔監視の拠点として一部が残されています。

その後、この近辺に高層マンションを建てる計画が浮上したことから、2011年になってJR西日本茨木市デベロッパーとの間で新駅設置に関する協定が結ばれました。また、近くには阪急総持寺駅があることから、そこの客をむしり取ろうというJR西日本の戦略もあります。

工事が進捗した2017年になって、茨木市が新駅の駅名を一般公募しました。その結果、トップは「安威川」でしたが、阪急相川駅と間違えやすいのか、理由はわかりませんが「JR総持寺」に決定しました。
また、2019年には東芝の工場の跡地に追手門学院が一部(中学・高校は全面的に)移転してくるため、駅名に「追手門」を入れてほしいという要望もあったようですが、実現しませんでした。

さて、ここで気になるのは、正式駅名が「JR」付きのまま決定してしまったということです。私鉄では、他社の同名の駅と区別するため社名を冠することはよく見られますが、JRグループではJR西日本独特のものです。しかし、これまで「JR」が付く駅はどちらかというと南近畿エリアに多く、東海道本線では避けられているという傾向がありました。近年東海道本線で開業した新駅では、「JR夙川」と「JR桂」が計画段階の仮称として使われていましたが、JR夙川駅は「さくら夙川」、JR桂駅は「桂川」と正式決定しました。また、摩耶駅島本駅は計画段階でも「JR」付きの駅名にはなりませんでした。

駅名 路線 開業(改称)年 備考
1 JR難波 大和路線 1994年 「JR」付きの駅名第1号
旧・湊町
2 JR三山木 学研都市線 1997年 旧・上田辺
3 JR藤森 奈良線 1997年 新設駅では初めて
4 JR小倉 奈良線 2001年  
5 JR五位堂 和歌山線 2004年 五位堂信号場を駅に格上げ
6 JR河内永和
JR俊徳道
JR長瀬
おおさか東線 2008年 3駅同時開業
7 JR総持寺 JR京都線 2018年 東海道本線では初

国鉄時代は、並行する私鉄と駅名が被る場合、私鉄の駅名を改称させていた*1のですが、JR西日本は先にできた私鉄の駅に配慮しているのか、「JR」を冠した駅名が多くみられます。国鉄としてのプライドを捨てたとも取れます。

225系 in 羽衣線

阪和線の普通・区間快速・快速電車は、もともと223系・225系しか使ったことのない関空快速紀州路快速を除いては、103系205系が広く使われていましたが、2016年になって225系が追加投入され、6両編成まで登場しました。6両編成があるということは、本気で103系205系を置き換えるつもりであり、実際に2017年になって羽衣線用のものをのぞき全廃されました。このうち、205系1000番台は奈良電車区に転属し、このダイヤ改正から奈良線での運行を開始しました。

このダイヤ改正を前にして、鳳駅の羽衣線ホームと東羽衣駅のホームが4両編成に対応するため延長されていました。そして、225系が投入されています。

103系時代はワンマン運転に対応した専用編成が用意されていましたが、225系に代わってからは5100番台の4両編成が使われています。225系はワンマン運転に対応しているのか、と言われますが、羽衣線ではワンマン運転とはいっても車内で運賃の収受を行わない、いわゆる「都市型ワンマン」となっています。自動放送装置は関空快速用としてもともとついているため、特別な改造は必要ありません。

ワンマンカーには「ワンマン」表示をすることが義務付けられています。羽衣線のワンマンカーの場合、313系521系などと同じように種別表示に「ワンマン」が併記されています。

*1:例:JR魚住駅山陽魚住駅。昔は山陽電車にしか駅がなく、山陽電車のほうが単に「魚住」だったが、国鉄の「魚住駅」が開設されると山陽電車のほうが「電鉄魚住」に改称させられた