ANA1603便・機長が見せたプロ根性

今日テレビを見ていたら、「高知空港上空で車輪が出ないDHC8-Q400型機が胴体着陸を決行する」という臨時ニュースが入ってびっくりしました。何しろ、後ろの車輪は出ているのに、前が出ていないという状態なんて見たことがない*1ので、どのようにして着陸するのかが注目されました。

まず、出ている車輪を地に着けて、機首を上げ気味に保って空気抵抗を増大させ、ある程度まで減速したところで機首を下げて完全に停止させる、という手順(その前に、燃料を捨てるというプロセス*2があった)。

しかし、あの機長は36歳なのにかなり腕が立つパイロットなのでしょうか。あそこまでやってのけるとは。ANAには優秀なパイロットがそろっているのでしょう(経営陣もしっかりとしている、というのもあるが)。これが日航機なら大事故になっていたでしょう。

*1:胴体着陸というと、車輪が3本とも出ていないケースが多い

*2:万が一燃料が漏れて火災事故が発生しても被害を最小限にとどめるということだが、車輪が2本しか出ていないため、車輪の破損を防ぐという意味合いもある