the 6th generation MITSUBISHI LANCER

うちの教習所に、最近新車が入ったようです。

よく見てみると…6代目ランサー。ただし、「6代目ランサー」というより「CS2A」「CS5A」*1「ランサーセディア」「ランエボVII〜IX MR*2」などといったほうがわかりやすいでしょう。

「ランサーはギャラン フォルティスになって消えてしまったんじゃないのかな?かな?」と思うでしょうがそういうわけではなく、1500ccの安いグレードと教習車仕様は残っています。

現在使用している5代目ランサー(E-CK5AR)はエアバッグはない、ABSもない、その上オイルが漏れる*3のでもう悲惨。という割には、教習車ではない普通のランサー・ミラージュと同じようにホイールキャップをかぶせていたり、教習車のくせにリアスポイラー*4までつけているという変な車であります。

ちなみに、ランサーセディアは「6代目ランサー」ということになっていますが、1978年登場の「ランサーEX」、1982年登場の「ランサーフィオーレ」の扱いが面倒なのであります。なぜなら、「EX」「フィオーレ」は1987年まで併売されていたため、どちらが2代目かわからないからです。もともとランサーはFR*5だったため、FRで出された「EX」を2代目とする向きもあるでしょう。ちなみに「フィオーレ」は三菱初のFF車・ミラージュのギャラン店*6 *7バージョンでした。さらに踏み込んで言うと、ミラージュとランサーはもともとまったく別の車だったのですが、1988年に「EX」と「フィオーレ」を統合した新型ランサーがFF車として登場したのと、海外では当時のミラージュセダンがランサーとして売り出されたため、2000年にランサーセディアとして両車が統合されるまで兄弟関係となったのであります。

教習車といえば…

定番はやっぱり

でしょう。

しかし、こんなのを見たこともあります。

アベンシスアルテッツァが「仮免許 練習中」のプレートを出して走っているのを見て、「これは教習車にしてはちょっと高級すぎるんやないの?」と突っ込みを入れたくもなりました。もっとも、世の中にはベンツ・BMW・レクサス・ボルボが教習車というところもあったりします。

昔はクラウン・マークII・クレスタ・チェイサー・ローレル・スカイライン・セドリック・グロリア・ルーチェ・ギャランにも教習車仕様が標準であったそうですが、全部3ナンバーになってしまいなくなりました。

*1:ちなみに、ランエボVII〜IX MRの型式記号は「CT9A

*2:「MR」とは「Mitsubishi Racing」の略。「GSR」同様、コルトギャランGTOから続く三菱のスポーツカー伝統のネーミング

*3:1時間走った後にレベルゲージをチェックするとかなり減っている

*4:ただし、ランサーに限らずどの教習車でもオプションでつけられるらしい。さすがにエアロパーツで武装したのは見たことがないが…

*5:ランサーに限らず、サニーもブルーバードもカローラもコロナも当初はFRだった。1500ccクラスの小型車でいきなりFFで登場したのはシビックぐらいのもの

*6:2003年までは、三菱の販売網は「ギャラン店」「カープラザ」に分かれていた。前者は古くからある販売店で、後者は「ミラージュ」発売とともに創設された。ただし、他社とは異なりギャラン店カープラザも社名は「○○三菱自動車販売」だったため、社名だけで見分けるのは不可能だった。ちなみに、6代目ランサーが「ランサーセディア」として発売されたのは、発売当時販売網が2つに分かれており、ミラージュセダンを統合した関係でその両方で販売していたためである。2003年にマイナーチェンジを行った際、販売網が一本化されて「セディア」をつける必要がなくなったため、「ランサー」に戻った

*7:ギャランとエテルナも同じような関係である。ちなみに、「エテルナ」というネーミングはもともとギャランΣ/Λのカープラザ版を出す際のサブネームだったが、1980年に登場した2代目は「エテルナ」がメインとなった。もっとも、ギャランも当初は「コルトギャラン」と、「ギャラン」がサブネームになっていたが

*8:自分で乗っている

*9:関空の連絡橋をV35セダンが高速教習で走っていた。ちなみに、R32までは教習車仕様があった