6300系、嵐山へ。

阪急電鉄は来春から嵐山線京都市)の車両をリニューアルする。現在、京都線で運行している2ドア型の特急車両を嵐山線に転用して内装を刷新し、桜のシーズンに向けてデビューさせる。

 嵐山線に投入するのは、現在京都線で新型特急車両に置き換えを進めている6300系特急車両。8両編成を4両編成に変更し、両側に2列ずつ並んでいたクロスシートを1列と2列に変更。扉付近はロングシートとして出入りしやすくする。

 同社では車両の充実で人気観光地の嵐山線を活性化させる戦略で、車両リニューアルに先駆けて今秋は紅葉に合わせた嵐山誘客キャンペーンも展開。11月中にポスターやテレビコマーシャルを強化し、11月17日から21日にかけて西宮北口−嵐山間で臨時直通列車を1日1往復運行する。

(「京都新聞」2008年10月25日)

現在、9300系の投入が進みどうなるのか先が読めない阪急6300系ですが、嵐山線に改造の上投入するとのことです。編成は…手元に6300系の復刻版パンフレットがありますが、特急時代は梅田からTc-M-M'-T-T-M-M'-Tcとなっていますが、4両編成なのでTc-M-M'-Tcとなるでしょう。

そして、西宮北口からの直通列車ですが、これはなかなかおもしろい企画であります。ただ、車両は神戸線の車両しか使えません。なぜかというと、3300系以降の車両は堺筋線乗り入れ協定の関係上、6300系・9300系は室内空間を広く取るために車体を大きくしており、神戸線とは車体の寸法が異なるため、神戸線を走れないのです。

全長
神戸線宝塚線 19000mm 2750mm
2300系・2800系 19000mm 2750mm
3300系・5300系 18900mm 2809mm
6300系 19000mm 2850mm
7300系 18900mm 2800mm
8300系 18900mm 2850mm
9300系 18900mm 2800mm

2800系までは全線で車体の寸法が統一されており、京都線3300系が大量に投入された際、車両数を調整するため神戸線へ一時的に転属した編成もあったほか*1、同じく神戸線と同じ寸法で作られた2800系もさよなら運転で三宮まで来たことがありました。しかし、2300系にはホームの隙間を埋めるステップが付いたため、神戸線には入れなくなりました。なので、西宮北口から嵐山まで直通列車を運行しようにも神戸線の車両しか使えないのです。

しかし、なんで三宮発着じゃないのかな?かな?

*1:逆に、2000系にも京都線へ一時的に転属した編成があった