『けいおん!』の声優が出ない理由

いよいよ明日夜に放映される「MUSIC JAPAN」新世紀アニソンSP。21世紀を代表するアニソン歌手・声優が一堂に会するという日本のアニソン史に残る一大イベントであります。出演者の選定にあたって、異常ともいえる人気を博した『けいおん!』の主演声優陣“桜高軽音部”にはかなり前からオファーを出していたそうな。

ところが、最近のアニメは「製作委員会」といって、複数の企業(出版社・レコード会社・広告代理店・放送局など)が費用を出し合って製作するという形が主流となっています。そのため、委員会のメンバー企業間での調整が難しく、残念ながら“桜高軽音部”の出演はならなかった、ということでした。そこで苦肉の策として、SCANDALにオファーを出してカバーしてもらうことで決着がついたようです。

NHKではこのように説明しています。

今年のアニメで一番話題になったのは「けいおん!」だと思います。
今回の特番を企画するにあたっては、
相当早い時期から何度も「桜高軽音部」には
出演の依頼を続けてきました。
ご存知の通りアニメは制作費が割りと高いジャンルのため、
よく製作委員会方式ということで
複数の企業が出資して作品を作ることがあります。
けいおん」は大ヒット作でもあり、
委員会の調整もなかなか大変ということで
出演していただくことができませんでした。

しょうがないのであきらめようかと思っていたのですが、
可能なら女性ロックバンドでカバーができないかと思いついて、
SCANDALに直接僕が相談に行きました。
(音楽番組ではカバーはよくある演出ということで)話をしたら
快く引き受けてくれました。
ちょうど新曲の「BLEACH」のテーマ曲でMJに出たばかりでしたし。
キーボード抜きでギター2本なら
「Don’t say “lazy”」がいいだろうとバンドアレンジに挑戦してくれました。
一部にSCANDALに対する非難があったと聞いていますが、
僕がお願いして演奏してもらった企画です。
しかも4人の生演奏バージョンは素晴らしいものでした。
オリジナルのファンの方もよろしくお願いします。

ちなみに、SCANDALは自前の曲「少女S」も歌っていたそうな。これは“完全版”(24日23:30〜BS2にて放映)で披露されるでしょうか。

しかし、今回はだめだったとしても紅白には(委員会の調整がついて)出演を果たしてしまうか、はたまたNHKには出られないとしてもTBS*1が『輝く!日本レコード大賞』に出してしまうとか…。ただ、紅白はどちらかというと奈々ちゃんのほうが可能性が高いような。

ところで、May’n部長は小学生時代にNHKでいったい何を…?

*1:TBSの番組ならば、制作にかかわっていることもあり出演はさほど難しくない