521系、ついに金沢へ

http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/20091218_kaisei_kanazawa.pdf

2010年3月のJRグループダイヤ改正は全般的に減便が多い中で、JR西日本では「嵯峨野線の完全複線化」「片町線の全面7両編成化」「金沢地区に521系投入」、JR東日本では「横須賀線武蔵小杉駅開業」「N'EX増発」、JR四国では「牟岐線に1500形投入」という明るいニュースもあります。今回は「金沢地区に521系投入」について触れることにします。

北陸本線では、特急列車こそ新型車(681系・683系)の投入が進められていますが、普通列車については手つかずで、敦賀直流電化で125系521系が投入されたものの福井以南の限定運用でした。特に、金沢以東は北陸新幹線との関係で新車を入れたくても入れられないのです。

ところが、「近畿車輛521系を作っている」*1という情報が入り、そして今日JR西日本から正式に521系を福井〜金沢間に投入する」と発表がありました。金沢折り返しの普通列車521系になります。ダイヤ改正までに2両編成10本がそろえられます。

言うまでもないのですが、521系は223系と683系がベース。ということで、西は播州赤穂から北は金沢まで似たような雰囲気*2の車が延々と走る、ということになります。また、この521系増備車は「225系のパイロットモデル」といった感じで、225系で導入される要素*3が一部取り入れられています。

もし、ワンマン運転521系で本格的にやるなら、アナウンスは金沢だけに能登麻美子で…ww

ちなみに、嵯峨野線では113系115系がすべて221系・223系に置き換えられるほか、まだ5往復残っている「雷鳥」のうち4往復が「サンダーバード」化し、大糸線ではついにキハ52が引退しキハ120に置き換わる、とのことです。ところで、321系は木津まで行かないのかな?かな?

*1:この時点では、関門トンネルを通過する電車の運用をJR西日本が肩代わりしたうえで521系に置き換える、という考え方もできた

*2:実際、インテリアはほとんど同じである。違いがあるとすればクモハ521にロングシートがある、優先席が(北陸本線内基準で)米原方にある、モーターの冷却風を入れる風道が別にあるために壁に出っ張りができてしまい、運転席の真後ろに補助席がないというぐらい。ちなみに、風道を別に用意しているのは、223系のように戸袋を共用すると雪が入り込みドアの開閉ができなくなるため

*3:プレスリリースの写真にオレンジのつり革と車いす対応大型トイレが写っている