出た!フーガハイブリッド

日産のエコカーといえば、電気自動車LEAF」と、エンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」シリーズがありますが、「PURE DRIVE」シリーズの第3弾として、日産では10年ぶり*1のハイブリッドカーが出てきました。

スペック

車両のスペック
車両型式 DAA-HY51
駆動方式 FR
スリーサイズ(㎜) 4945(L)×1845(W)×1500(H)
空車重量 1860kg
乗車定員 5人
変速機 マニュアルモード付き7速AT
10・15モード燃費 19.0km/L
燃料 無鉛ハイオクガソリン
電池 リチウムイオン電池
エンジンのスペック
エンジン型式 VQ35HR
気筒数 V型6気筒
バルブ数・機構 DOHC 24バルブ
排気量 3498cc
燃料供給方式 電子制御式ポート噴射
過給機 なし(自然吸気)
最大出力 225kW(306PS)@6800rpm
最大トルク 350N・m(35.7kgf・m)@5000rpm
特記事項 アトキンソンサイクル
モーターのスペック
型式 HM34
種類 交流同期電動機
最大出力 50kW(68PS)
最大トルク 270N・m(27.5kgf・m)

3500ccなのに燃費はシルフィ以上でジューク(HR15DE)と同じ。しかも、同じ3500ccのハイブリッドカーなのに、GWS204(クラウンハイブリッド)やGWS191(レクサスGS450h)よりも燃費がいいときています。

「マニュアルモード付き7速AT」とはいうものの、ATでは一般的に使われるトルクコンバータがありません。その代わりにMTで使う乾式クラッチをモーターの前後に配しています。「燃費をよくするならトルクコンバータをやめて乾式クラッチにすればいいんだよ」…トルクコンバータは液体を使うということから、どうしてもスリップロスが出てしまうのです。ハイブリッドではないフーガでトルクコンバータが入っていた場所に乾式クラッチとモーターが入っています。このような構造なので、やろうと思えばスカイライン*2やZもハイブリッド化できます。

モーターだけで走る時は前のクラッチを離してモーターだけが後ろにつながった状態にしておき、ギヤを切り替えるときは後ろのクラッチを離すという制御をします。この制御を絶妙なタイミングでしないと変速ショックの原因になります。

発進 OFF ON
モーターだけで走行 OFF ON
エンジンだけで走行 ON ON
アクセル全開 ON ON
回生ブレーキ OFF ON

ハイブリッド専用カラーとして「エターナルスノーホワイト」というのがあります。まさか「ETERNAL BLAZE」と「純白サンクチュアリィ」を聞きながら走るやつはおらへんやろな!?

*1:あくまで「日産オリジナルモデル」の場合。他社からの技術供与やOEMで出したことはある

*2:この“日産式”ハイブリッドシステムの試験車はV36セダンだった