angela岡山凱旋ライブ
angelaはクセがすごいんじゃ。でもそれがクセになるんじゃ
岡山県出身の、アニソン業界で長く活躍している男女ユニット・angela。20年前に初めて聞いたときの衝撃はものすごいもので、最初は「クセがすごい歌い方じゃな」と思っていたのですが、だんだん慣れてきて、しまいには「いっぺんライブに行ってみたい」と、9年ぐらい前から思っていました。
フェスでは2017年のANIMAX MUSIX(横浜)で生歌を堪能でき、みのりんとのコラボで変な声が出てしまったこともありました。そして昨年、東名阪ツアーで大阪に来るということで参加を一度は決定し、チケットも買っていたのですが、直前に新型コロナウイルスに感染してしまい行けなくなり、さらに「京 Premium Live 2022」もangelaの出演日のチケットが取れず、なかなかangelaの生歌を堪能できない時期が続いていました。
そんなangelaも、今年メジャーデビュー20周年を迎えて、地元・岡山で凱旋ライブをやることになりました。昨年行けなかったリベンジと言わんばかりに、ファンクラブにも入って、2日間参加してきました。
今まで行ったライブは声優のものばかりだったので(水樹奈々・茅原実里・堀江由衣・小倉唯・鈴木愛奈・斉藤朱夏・Aqours・Liella!・harmoe)、声優ではないアニソン歌手のライブに行くのは今回が初めてです。
ついでに、岡山市内に足を運んだり(美作地域は行ったことがある)、山陽自動車道を走るのも初めてです。
立ち位置は、atsukoさんが上手、KATSUさんが下手です(こんなことを書くと漫才師みたいだな)。
セットリスト
5月20日「全部が主題歌ライヴ」@岡山市民会館
- 蒼い春
- RECONNECTION
- To be with U!
- KINGS
- 綺麗な夜空
- The end of the world
- ANGEL
- オルタナティヴ
- 乙女のルートはひとつじゃない!
- 岡山凱旋メドレー
- DEAD OR ALIVE
- Beautiful fighter
- 笑顔でバイバイ
- memories
- 今を、生きる為に
- キラフワ
- 僕は僕であって
- Start again
- イグジスト
- 全力☆Summer!
- AYAKASHI
- SURVIVE!
- シドニア
- 明日へのbrilliant road
- Peace of mind
- Shangri-La
岡山市民会館は1964年に竣工した、全国的に見てもかなり古いホールで、老朽化が進んでいたことから今年度末をもって閉鎖し、表町に新築した「岡山芸術創造劇場 ハレノワ」にその機能が受け継がれます、今回のライブは、岡山市民会館の閉館記念事業と位置付けられています。
5月21日「angela生誕祭」@岡山市立西大寺公民館
- over the limits
- JUST COMMUNICATION(TWO-MIXのカバー)
- Spiral
- 謝罪状況
- Yell for you
- 果て無きモノローグ
- その時、蒼穹へ
- 蒼穹
- 僕じゃない
- YOU GET TO BURNING
- 二十四節気恋唄
- 騎士行進曲
- 幸せの温度
- KIZUNA
- Shangri-La
- 今でも…
- cheers!
- 明日へのbrilliant road
2日目は、場所をatsukoさんの故郷・備前西大寺に移してデビュー記念日にライブです。「公民館」という名前からかなりこぢんまりとした会場を予想していましたが、そこそこの規模があるホールでした。ただし、やはり「公民館」ということで用途は地域のイベントがメインのようで、atsukoさん自身も子供の頃にピアノの発表会などで行ったことがある、とのことでした。
旧名は「西大寺市民会館」で、帰りに立ち寄った西大寺銘菓「笹の葉せんべい」の塩見常盤堂のご主人も「市民会館」と言っていました。ただし、1969年に岡山市に編入合併された旧西大寺市の名残というわけでもなさそうです(1971年竣工、2009年度まで「西大寺市民会館」)。
angelaのライブでは、終わった後にatsukoさんがブログにセットリストを書いてくれるので、ウォークマンのプレイリストをこしらえるのに助かります。
岡山弁丸出し
開演前にはatsukoさんから公演中の注意のアナウンスがありました。今回は凱旋ライブなので、ゴリゴリの岡山弁でやっていました。
初日の公演では岡山弁でMCをやろうとしていましたが、何しろ岡山を離れて東京に行って30年ということもあり、田舎臭いという意識があったらしく岡山弁が抜けてしまっていました。今でこそ、千鳥のおかげで岡山弁はメジャーな言葉となっていますが、少なくとも30年前は(どの方言も東京では)田舎臭いイメージが付いており、上京したら使わなくなるということが当たり前でした。MCでも「千鳥のように岡山弁を貫き通せば良かった」という話がありました。
そんなこんなで、atsukoさんが「相席食堂」に出て備前西大寺の街をぶらり旅して、時々「ちょっと待てぃ!」と突っ込まれるのを楽しみにしていたりもします。
初期のクセがすごい演出
初日の公演が終わった後、ホテルグランヴィア岡山の宴会場でデビュー記念日へのカウントダウンイベントが開催されました。これに参加するためにファンクラブに入ったようなものです。
その中で秘蔵映像を放出するという企画がありましたが、デビュー初期にやっていた、can/gooとの対バンライブの映像が流されていました。「スターチャイルドの新人、angelaです!」という挨拶や、画質(VHSビデオだった)に時代を感じます。
初期はあまり演出に費用をかけられず、風船を手でばらまくなどの演出をやっていましたが、うっかりポリ袋まで飛ばしてしまうことがあったようです。そのせいか、初期のangelaのライブは「何かが飛んでくる」という評判でした。クセがすごいんじゃ!
angelaの成人式
今回はキングレコード(旧スターチャイルド)*1でデビューして20周年ということで、成人式を挙行しました。2人の実際の成人式はというと、KATSUさんは宣材写真の撮影がその日しかできない(当時の成人式は毎年1月15日で固定)ということで参加できなかったとのことです。岡山市の成人式も岡山市民会館でやっており、今回は同じ会場でライブをやりました。
ここでサプライズがありました。なんと岡山市長がゲストとして登壇しました。成人式ということで式辞の読み上げもありましたが、その中にはangelaの曲名がちりばめられていました。
さらに、「桃太郎のまち岡山大使」にも任命されました。件のファンクラブイベントの帰りに、2人の名刺を渡されました。
岡山市のゆるキャラ「ミコロ」と「ハコロ」も駆けつけました。この2人は委嘱式が終わった後もそのまま残り、「明日へのbrilliant road」に合わせて後ろで踊っていました。
KATSUさんが成人式に参加できなかったのはスケジュールの都合だったのですが、atsukoさんも成人式には参加できませんでした。atsukoさんは「angelaとしてやっていたから成人式に参加できなかった」と冗談交じりに文句を言っていましたが、それは表向きの理由で、本当は成人式に参加できるような家庭環境ではなかったと、備前西大寺で話していました。
デビュー20周年に寄せて
私がangelaを知ったのは「明日へのbrilliant road」からですが、本格的にハマったのは「Spiral」と「オルタナティヴ」あたりからで、ファン歴はざっと14年ほどです。それほど長い方ではありません。というのも、キングレコード(旧スターチャイルド)でデビューしてから20周年なのですが、それ以前はインディーズでやっていた時期が長く、その時代も含めると芸歴は30年に達するためです。
山陽新聞に2人の年齢が書いてありましたが、atsukoさんもKATSUさんも48歳で、デビュー当時の年齢は28歳とかなり遅咲きの部類に入ります。プロ野球だと、大学を出て社会人野球を経験してからプロ入りした選手のような感じでしょうか。
実は一度、1999年にメジャーデビューしています(当時のユニット名は全て大文字で「ANGELA」)。その時に出した曲が、岡山凱旋メドレーで歌った「memories」でした。しかしさっぱり売れず、インディーズに戻って路上ライブ中心の活動をしていた時期がありましたが、たまたまそのライブを目にした中西さん(中西豪 旧スターチャイルドのプロデューサーで、KING AMUSMENT CREATIVE本部に改組後は本部長)に発掘されたことでキングレコード(旧スターチャイルド)で再デビューということになり今に至ります。
カウントダウンイベントにキングレコードの社長が出席するあたり、angelaはキングレコードの社内で好待遇を受けているというのがわかりました。
さて、10月からは再び全国ツアーです。大阪に友人を連れて参加する予定で、再び岡山にも行こうかと考えています。