京阪電車の小ネタ集 Part2

加算運賃

新線には加算運賃はつきものですが、中之島線も例外ではありません。ただ、中之島線の場合は他とは少し加算運賃の体系が異なります。

本来ならば鴨東線と同じく、新規区間のみ乗車、もしくは新規区間と既設区間の各駅相互間を乗車する場合はすべて加算運賃を取るようにするのですが、中之島線天満橋大江橋間が本線の天満橋淀屋橋間と並行している*1関係上「北浜となにわ橋、淀屋橋大江橋は同一駅扱いとし、運賃も同額とする」取り扱いがなされています。つまり、なにわ橋もしくは大江橋と、天満橋出町柳間及び宇治線交野線の各駅相互間で乗る場合、それぞれ北浜、淀屋橋と同一駅扱いで運賃計算を行い、定期券はどちらか一方まで購入すればもう片方でも乗り降りできるようになっています。三条から400円の切符を買えば、淀屋橋でも大江橋でも降りられます。

なお、中之島渡辺橋間のみ利用の場合、もしくは中之島渡辺橋発着の場合は加算運賃として60円取られます。さらに、中之島渡辺橋から乗車し鴨東線にもまたがった場合は鴨東線の加算運賃60円も上乗せされ、合計120円の加算運賃が取られます。

中之島から出町柳まで乗り通すパターンを想定すると、基本運賃410円に、中之島線の加算運賃60円、鴨東線の加算運賃60円が加算され合計530円となります。高い!

大江橋駅ナカ

枚方市での撮影も兼ねて中之島枚方市間を往復したあと、昼食をとるため大江橋まで移動しました。「関西ウォーカー」には良い店がたくさん出ているのですが、高いので「駅ナカ」で済ませることにしました。ちなみに「駅ナカ」の情報も関西ウォーカーで仕入れてきました。

大江橋駅に当日オープンした、アメリカ発祥のサンドイッチのチェーン店「SUBWAY」。そこでがっつりいただいてきました。

食べ終わって、ごみの処理をした後店を出ると、そこはなんと「アンスリー」。大江橋渡辺橋は「SUBWAY」と「アンスリー」がつながっているのです。なんというか、現在放送中の「インプレッサ」のCMのようでした。街を走っていたら、いきなりローマに来てしまったとか…。「すべての道は…ローマ!? 通じちゃったよ…」

いつもフレッシュなジュース

京阪電車の駅構内やホームには、ジューススタンドがあります。その名も「ジューサーバー」。注文を受けてから作るので、いつでも新鮮な味が楽しめます。

人気メニューはなんといっても「ミックスジュース」。もともとは全国的に有名でしたが、現在では関西以外ではあまり飲まれていません。

「ジューサーバー」以前から阪神梅田駅の改札前など有名どころは関西の私鉄駅では結構ありましたが、2000年から京阪でも淀屋橋駅の改札前に出店しています。その後京阪電車の沿線に続々と進出しチェーン店化し、現在では東京にまで進出しています。ちょっと違いますが、2009年をめどに浅草に「ホテル京阪」をオープンさせる計画があります。

ちなみに、「ジューサーバー」なのですがスープも置いてあるほか、バナナがそのまま1本80円で売られています。季節限定メニューもあります。

椅子が下りてくる?

先ほど紹介した5ドアの5000系は、昼間は2つのドアを締め切って3ドア車として運行しているということですが、締め切ったドアの前はこうなっています。

5ドアで運行している際は、椅子は天井に格納されるのですが、3ドアで運行する際は椅子を出します。どうやって出すのかというと、まず客を降ろして誰もいない状態にしてから、さらにドアを全部締め切り、両端の運転台にあるスイッチを両方入れるという手順を踏んで行われます。その際、ブザーが鳴り響きます。それでも危ないので、通常は出る前に車庫でやるのですが、ラッシュアワーの前後に折り返しが伴う場合、特急の車内整理と同じように駅構内でやることもあります。また、運行中に椅子が下りてくると危険なので、その対策もきちんとなされています。

ナニコレ珍百景」では、「座席が動く様子は車庫でないと見られないので、見たい方は京阪電車への就職をご検討ください」というコメントが添えられていましたが、実際は駅構内でやることもあるため、ちょっときついのですが見ることはできます。

京阪電車プロ野球

一時期、京阪以外のすべての関西大手私鉄阪神・阪急・近鉄・南海)がプロ野球球団を持っていた時期がありましたが、京阪は関西大手私鉄で唯一プロ野球球団を持ったことが一度もありません。しかし、プロ野球に参入しようという構想はあったようでした。

かつて、香里園と寝屋川市の間にあった「豊野」駅(1963年廃止)の近くに自前で野球場を持っており、それをプロ野球の公式戦が開催できるように改修した上で参入しようとしていたようですが、具体的な計画には至らず、構想自体もどこかへ行ってしまったようです。

京阪電車の新CIマーク

この4月から、京阪電車では新しいシンボルマークとスローガンを発表しました。京阪グループの経営ビジョン「“選ばれる京阪”への挑戦」への実現に向け、新しい「京阪ブランド」を確立するべく、「Good Taste of Life 人を思い、潤いのある“街と暮らし”を共に創る」というブランドコンセプトを策定し、それを具現化したシンボルマークとスローガンもともに策定されました。「こころまち つくろう」

これは京阪グループ全体のロゴでもあり、「K」マークと「KEIHAN」はグループ全社で共通使用し、「KEIHAN」の下に社名が入ります。京阪電車であれば「京阪電車」もしくは「Keihan Railway」の文字が入ります。また、叡山電車の車両にもこのマークが付いているものがあります。

ちなみに、旧塗装で車両に付けられていた旧「K」マークですが、なぜか切れ目の部分が左向きの矢印に見えてしまいます。

あかん、京阪電車近鉄電車以上にネタが多すぎる…また明日! 新塗装と叡山電車の話は明日します。

*1:中之島線は、天満橋以西の輸送力増強も兼ねて建設された。つまり、天満橋大江橋間は事実上天満橋淀屋橋間の線増扱いとなっている。同じような例に東武伊勢崎線曳舟〜押上間(曳舟業平橋間の線増扱いで、押上駅業平橋駅が同一駅扱い)がある