止まらない声優アーティストブーム

http://www.oricon.co.jp/music/special/100217_01.html

2009年は、“声優アーティスト”*1ブームに火がついた年でした。特に、水樹奈々が声優初のオリコン1位獲得、ドーム球場ライブ、果てはNHK紅白歌合戦出場を果たすなど中心的な人物として君臨しています。

ただ、“声優アーティスト”というジャンル自体はそれほど新しいものではなく、古くは90年代半ばの“第3次声優ブーム”あたりから栄えたジャンルであります。その頃の中心人物は声優として初めて日本武道館でコンサートをやった椎名へきる、2000年代前半までオリコンチャートの声優最高位記録を持っていた林原めぐみでした。便宜上、この時代に売れ出した人を「第1世代」とします。声優アーティストは以下のように、第3世代まで分けることができます。

第1世代 椎名へきる 林原めぐみ
第2世代 坂本真綾 田村ゆかり 堀江由衣 水樹奈々
第3世代 茅原実里 戸松遥 中島愛 平野綾

今でこそ、声優が音楽活動をやることは広く認知されており、中にはもともと歌手志望だったという人(茅原実里水樹奈々)もいるほどですが、かつてはそうでもなく、CDの売り上げも大したことはありませんでした。それが、今ではベスト10の常連になったのです。また、アニメに興味がない人でも歌手としてなら知っている、ということもあります。

“声優アーティスト”というと女性声優ばかりが注目されがちですが、男性声優でも歌手として人気を得た人はいます。ただ、女性声優ほどCDの売れ行きが良くないためどうしても埋もれてしまうというのが実情なのです。

*1:読売新聞では「歌う声優」という