みのりんと合わせて楽しもう

横浜でみのりんのライブに参加して、そのあとの予定をどうしようか考えていたところ、「日産の本社が横浜(みなとみらい)に移転して、そこに日産ギャラリーも併設されてたな…」というのを思い出しました。ということで…「行っちゃえ、日産ギャラリー

ハイブリッドを体感!

X-TRAIL(HNT32)

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日産初のFF(ベースの4WD)ハイブリッド車は3代目X-TRAILです。C26セレナのは「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」という、少し大きめのオルタネータで発進時にちょっと加勢してやる程度のハイブリッドシステムで、モーターだけでも走れる本格的なハイブリッドシステムはX-TRAILに初めて載せられました。

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日産のハイブリッドシステムの特徴として、一般的なAT車ではトルクコンバータが入っている場所にモーターとクラッチが入っており、既存のガソリン車を手直しすることでハイブリッド化できるということがあります。縦置き、横置きにかかわらず同じような手法でハイブリッド化できます。実際は、変速機をハイブリッド用に手直しする必要があるほか、クラッチの制御*1が難しいため簡単な話ではありません。

まずは、午前中にX-TRAILのハイブリッドモデルに乗ってみました。出発前に「インテリジェントパーキングアシスト」なる新技術を体感しました。これは、カーナビの画面上で駐車位置を指定すると、ステアリング操作が自動で行われ、ドライバーはアクセルとブレーキを操作して動かすというもの*2です。

車庫に入れる際には、ハンドルを切って車の向きを変えて前進させ、それからハンドルを切りながらバックするのですが、このシステムが付いた車ではステアリング操作を自動で行うため、Dに入れてクリープ現象*3で動かし、ある程度動かしてチャイムが鳴ったら止めてRに入れ、またクリープ現象で動かします。ハンドルが自動で回るため、変な感じがします。

ハンドル操作こそ自動ですが、故障した時に備えていつでもハンドルを握れる状態にしておきましょう。また、アラウンドビューモニターだけを見ないようにしましょう。

ハイブリッド車のお約束として「エネルギーモニター」というものがあります。これは、エンジン・モーター・電池・タイヤの間でエネルギーがどのように動いているかを視覚的に表示するものです。カーナビの画面に出すこともできますが、メーター内のLCDに出るようになっています。

車両型式 DAA-HNT32
駆動方式 4WD(オールモード4X4-i)
エンジン型式 MR20DD
シリンダー 直列4気筒
バルブ形式 DOHC・16バルブ
燃料噴射装置 DIG(直噴)
エンジン最大出力 108kW(147PS)/ 6000rpm
エンジン最大トルク 207N・m(21.1kgf・m)/ 4400rpm
電動機型式 RM31(交流同期電動機)
電動機出力 30kW(41PS)
電動機トルク 160N・m(16.3kgf・m)
変速機 エクストロニックCVT
車両重量 1640kg

スカイライン(HV37)

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大本命はこれです。炸裂する加速感がもたらす気持ちいい走りと低燃費を両立させた、新世代の高級スポーツセダン。以前から乗ってみたい車でした。「相棒」では冠城亘の車として登場します。

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FR車用のハイブリッドシステムはこんな感じです。ぱっと見、今までのFR車のパワーユニットとあまり変わりません。トルコンのところにモーターとクラッチが入っており、モーター用のパワーケーブルが生えてきている程度でしょうか。

ガソリンエンジン(VQ35HR)だけの出力は306PS(225kW)で、これだけでもかなりの高出力なのですが、これに50kW(68PS)のモーターを組み合わせて、総合出力は364PS(268kW)です。単純に合計した値ではないのは、バッテリーの都合でモーターが全出力を出せないためです。

1800kg近い車重なのですが、出力が非常に大きいため全く重さを感じさせません。少し踏んだだけで爆発的に加速します。これがまた気持ちいい! バブル時代のおじさんたちは、初代シーマのターボ車で同じような加速感を味わったのかな?

スカイラインの売りは、ハイブリッドシステムがもたらす爆発的な加速感だけではありません。全方位にわたる安全装備があります。近年の日産車ではすっかりおなじみの「自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」はもちろん、ミリ波レーダーで2台前の車まで検知して衝突を予測する「前方衝突予測警報」、斜め後ろの車を検知し、斜め後ろに車がいる状態で車線変更しようとすると逆向きにハンドルを切って無理な車線変更をさせない「後側方車両検知警報」と「後側方衝突防止支援システム」、車線から外れそうになると知らせる「車線逸脱防止支援システム」、バックで車庫から出すときに車が近付いてくると検知し、衝突を未然に防ぐ「後退時衝突防止支援システム」などがあります。

ハイブリッドモデルは、「ステア・バイ・ワイヤ」というハンドルが単なるスイッチでしかないシステムが装備されています。そのせいか、ハンドルが不自然に軽いような気がします。一応、故障時に備えてステアリングシャフトは付いています。

高級セダンにしてはトランクが狭いのですが、バッテリーを積んでいるので仕方ありません。それでもゴルフバッグが4本入ります。

車両型式 DAA-HV37
駆動方式 FR
エンジン型式 VQ35HR
シリンダー V型6気筒
バルブ形式 DOHC・24バルブ
燃料噴射装置 電子制御ポート噴射
エンジン最大出力 225kW(306PS)/ 6800rpm
エンジン最大トルク 350N・m(35.7kgf・m)/ 5000rpm
電動機型式 HM34(交流同期電動機)
電動機出力 50kW(68PS)
電動機トルク 290N・m(29.6kgf・m)
変速機 7速マニュアルモード付きAT
車両重量 1770~1800kg

エコカーというよりは?

この2台に乗って感じたのは、「日産のハイブリッド車は、エコカーというよりは高性能バージョンか?」ということです。「動力が2つあれば速いべ」を地で行く車でした。

実際、数字を見てみると、X-TRAILハイブリッドの総合出力は138kW(188PS)と、初代の2000cc NEO VVLターボ車にはかないませんが、2代目の高性能バージョンだった2500cc車やディーゼル車に匹敵するどころか軽く超えてしまっています。特に、ディーゼル車は日産のエコカーシリーズ「PURE DRIVE」の一員とされており、現行のハイブリッド車と同じく販売上ではエコカーとして売り出されていましたが、その実、「エコカーの皮をかぶったスポーツカー」だったりします。

スカイラインも同じように、360PSという3500ccのガソリンエンジンではありえない出力と、17.8km/Lというありえない燃費から、「エコカーの皮をかぶったスポーツカー」です。

Nissan New Mobility Concept

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軽自動車よりさらに小さい、「超小型モビリティ」。使い物になるかどうかを実証するために、小さい電気自動車を作ってレンタカーとして貸し出していました。

大人が前後に2人乗れるぎりぎりのサイズで、現行の道路運送車両法には適合しないため特例で登録しており*4、さらにレンタカーとして登録できるよう軽自動車扱いになっています。現状、黄色いナンバープレートを付けていますが、実用化のめどがついて軽自動車とは別の枠組みになった場合、また別のナンバープレートが付く可能性があります。

車としての基本性能は、街乗りメインなので8kWのモーターを装備しており、左右のドアには窓がなく悪天候だとそこから雨水が入りこんできます。ドアは上下に開く*5ようになっています。

また、ワイパースイッチとウィンカースイッチの位置が一般的な国産車と逆(欧州車と同じ)になっています。シフトレバーもなく、ボタンで「D」「N」「R」*6を決めるようになっています。

NISMOバージョン

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ここ最近、日産の乗用車のホットモデルとして「NISMO」が出てきました。現行のラインナップではZ・ジューク・ノート・マーチに設定があります。NISMOはあちこちのレースに参戦しており、そこで得たノウハウを市販車に投入するというのがコンセプトだったりします。市販車ベースの身近なスポーツカーなのですが、その割にはAT車のラインナップがあったりします。ただ、最近ではATのスポーツカーも広く認められており*7、世界的に見てもMTの方が少数派になりつつあります。

足回りやマフラーをいじくるのはもちろん、車種によってはエンジンやECUにまで手が加えられています。また、ノートとマーチではシリーズ唯一のMT車としてラインナップされているようです。

NISMOバージョンのしるしとして、バンパーに赤い線が引いてあり、マーチ・ノート・ジュークはドアミラーが赤く塗られています。

車種によっては、型式指定がされておらず*8、買ったら地元の陸運局に車を持ち込んで*9登録しなければなりません。

  • マーチ:CVT・5速MTともに持ち込み登録
  • ノート:CVTは型式指定済み、5速MTは持ち込み登録
  • ジューク:型式指定済み
  • Z:6速MT・7速ATともに型式指定済み

*1:従来のAT車並みに滑らかにクラッチを繋がなければならない

*2:実際はごく低速なので、ブレーキだけを操作してクリープ現象を起こして移動させる

*3:日産のハイブリッド車にはトルコンがないため、本来であればクリープ現象は起こらない(そもそも、クリープ現象はトルコンが完全に動力を遮断できないために起こる現象である)が、車庫入れでの微速走行や坂道発進で不便なため、モーターをゆっくり回してクリープ現象を再現している

*4:そのため、正面に逆三角形のシールが貼られている。逆に、大きすぎて道路運送車両法に適合しないものの、走行ルートを制限するなどして特例で認可された場合も同じように逆三角形が付く

*5:いわゆる“ランボドア”

*6:「N」は「D」と「R」を同時に押す

*7:へたくそなドライバーがかっこつけてMT車に乗るぐらいなら、AT車の方が速いらしい?

*8:型式指定がされていない場合、カタログには燃費が書かれていないのですぐわかるほか、型式に「改」が付く。ノートNISMO S(5速MT)の場合は「DBA-E12改」 生産台数の少ない車の場合、型式指定の費用を抑えるため既存車種の改造扱いとする場合があり、車検証に「改」が記される。かつてはラルゴやセレナの“ハイウェイスター”は改造車扱いだったが、現在のハイウェイスターは人気グレードで販売台数が多く、コストをかけて型式指定を受けても割に合うと判断されたためか型式指定をされており、陸運局に書類を出すだけでよくなった

*9:通常、型式指定を受けた車を買った場合は陸運局に所定の書類を出すだけで良い

Minori Chihara Live Tour 2016 ~Innocent Age~ 横浜

みのりんと横浜でデート

2年ぶりのみのりんのライブツアー。例年、みのりんのツアーは春に開催されるのですが、今年は初めて夏にやることになりました。みのりんの夏の風物詩といえば河口湖ライブで、夏のツアーといえば奈々ちゃん、というのが通例だっただけに、今年は極めて異例ですが、かえって新鮮な感じもします。

※まだ1公演しか終わっていないので、ネタバレ防止のため続きはクリックして読んでいただくことにしました。

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BallparkでLIVE PARK

夢にまで見た、奈々ちゃんの甲子園ライブ。実現するときがやってきました。

今日、そのタイトルが発表されました。

NANA MIZUKI LIVE PARK 2016

なぜPARK?と思うでしょうが、甲子園ということでBallparkから取られているようです。決して「甲子園阪神パーク」のことではありません。

最初に予想していたのは、奈々ちゃんの夢がかなうということで「DREAM」、聖地・甲子園ということで「SANCTUARY」でしたが、見事に外れました。

Wi-Fi高速化+おまけ

うちにも光回線(関西では「eo光」が人気)を入れることになりました。ですが、10年近く前に導入した無線LANルーターでは54Mbpsしか出ず、最大1Gbps出せる光回線だとネックになるほか、ルーター自体も2階まで電波を飛ばしづらいことがあったため、買い替えを決断しました。

無線LANの規格には以下のようなものがあります。

2.4GHz帯

5GHz帯

全般的に、5GHz帯の方が速度が出るようになっています。以前の無線LANは2.4GHz帯が主流で、PCに内蔵される無線LANのモジュールも2.4GHz帯のみ対応というものが多かったのですが、2.4GHz帯を使用する機器が多く(Bluetooth対応機器や電子レンジと周波数帯がかぶる)、また2.4GHz帯は隣接するチャンネル同士で周波数が重なっており、使い物になるチャンネルが少なく混信しやすいという欠点を抱えていました。ただ、デメリットばかりというわけでもなく、2.4GHzの方が遠くまで届きやすく、また免許がいらないため屋外で使えるというメリットがあります。

5GHz帯は、他に使っているものが一般家庭では存在しないことや、隣接するチャンネル同士で周波数が重なっておらずチャンネルを多く取ることができ、近年ではこちらで高速化を目指すという方向性になっています。一方で、遠くまで届きにくいというデメリットがあります。

ところが、スマホは5GHz帯(IEEE802.11a/n)に対応しているのですが、PCが2.4GHz帯にしか対応していませんでした。ただ、裏ぶたを開けて中を見ると、比較的簡単に無線LANモジュールを交換できるようになっていました。マザーボードと一体化しておらず、mini PCI Expressのスロットに汎用品のモジュールが付いているだけでした。

ルーターだけではなく、通信モジュールも最高速度で分けられており、現時点で最速のものをAmazonで買って付け替えました。秋葉原まで行かなくても手に入ります。

モジュールを付け替えてドライバを入れ、ルーターの設定をするだけですぐ使えます。これで、5GHz帯への対応は済みました。高速化だけではなく、2.4GHz帯でのノイズ対策も兼ねています。

このモジュールは、Bluetoothも対応しています。そこで、こういうものを買ってきました。

マウスのホイールがちゃんと動かなくなってしまいました。今まではつまようじを突っ込んでホコリを取ると治ったのですが、ついにそうはいかなくなってしまい、PCがBluetoothに対応したのを機にBluetoothマウスを買って交換しました。

これで、USBポートが1口空きました。スマホにも使えます。

奈々と実里の熱い夏

夏はライブの季節です。奈々ちゃん・みのりんともに、毎年夏にライブを開催しており、一昨年から毎年足を運んでいます。

そして、今年も夏のライブの日程が発表されました。

Minori Chihara Live Tour 2016 ~Innocent Age~

日にち 会場
2016/6/18 パシフィコ横浜
2016/6/25 イズミティ21(仙台)
2016/7/10 福岡国際会議場
2016/7/17 グランキューブ大阪
2016/7/18 日本特殊陶業市民会館(名古屋)

例年、みのりんのツアーは春にやっていたのですが、今年は極めて異例の、夏のツアーが決定しました。そのため、「奈々ちゃんのツアーとかぶるのではないか?」などと言われていたのですが、実際はかぶらずに済みました。

文字通り、先日発売されたアルバム「Innocent Age」を引っ提げてのライブツアーです。前回は東名阪だけでしたが、今回は「D-Formation」以来4年ぶりの仙台・福岡公演も決定しました。10公演以上のツアーは「D-Formation」(札幌・仙台・宇都宮・伊勢原・松戸・大宮・東京・新潟・静岡・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡)以来やっていません。

大阪公演は、例年奈々ちゃんが大阪でやる時期に行うということで、かぶるのではないかと不安になり、保険として横浜公演も追加で申し込みました。ところが、奈々ちゃんは9月までライブ(ツアー・単発問わず)がないため、かぶらずに済み、大阪にも行けることになりました。

でもって、横浜ではライブ帰りに日産ギャラリーに立ち寄り、スカイライン(V37・ハイブリッド)に試乗する予定も組みました。

Minori Chihara Live 2016 ~SUMMER DREAM 4~

日にち 会場
2016/8/6・7 河口湖ステラシアター

みのりんファンとして、夏はこれがないと始まりません。

河口湖では8月の最初の週末にやるのが通例となっていますが、今年そのスケジュールで実施するとなると、名古屋公演からあまり日数が経過しておらず、準備期間が足りないのではないか、そのために今年は中止するか日程を繰り下げるのではないか、とも言われていました。しかし、実際は例年通り8月の最初の週末にやることになりました。当然、フル参戦します。河口湖の夜空の下で、夜風に吹かれつつ聴く「純白サンクチュアリィ」はまた格別です。

2012年以外、カバー曲を2~3曲披露していますが、今年は何をカバーするか気になります。「Innocent Age」にちなんで、innocentつながりで「innocent starter」かな?

奈々ちゃんは9月までライブがないため、5年ぶりに(SUMMER DREAMになってからは初めて)奈々ちゃんのライブとみのりんの河口湖ライブがかぶらずに済むということになります。

ここでは、試乗を兼ねて日産レンタカーでX-TRAILハイブリッドを手配する予定です。(2016/7/9追記:レンタカーだとスケジュールに無理が生じることが判明したため、以前から練っていたジュークの購入計画を前倒ししたところ、行く前に納車が可能になったため、レンタカーはやめてマイカーにしました。)

水樹奈々 阪神甲子園球場公演(タイトル未定)

日にち 会場
2016/9/22 阪神甲子園球場

ついに、奈々ちゃんの夢がかなうときがきました。阪神ファンゆえに、甲子園球場でライブをやりたいと願っていたとのことです。

2009年に西武ドームでライブをやるというニュースを耳にした際、「なんで阪神ファンなのに…甲子園じゃないの?」などという声が漏れてきたことがありました。これ以降、毎年どこかの球場でライブをやるようになり、2011年には声優史上初の東京ドームライブまで成し遂げました。

今年は、4月に2度目の東京ドームライブをやり、球場ライブはこれで8年連続となりました。今回の甲子園ライブは、その東京ドームライブのラストで発表されました。その際、奈々ちゃんはやたらとそわそわしており、「これはツアーじゃなさそうだな」とうすうす感づいていた人もいました。
「深呼吸してもいいですか」などと言うので、急に心拍数が上がりだし、「これはただ事じゃなさそうやな」と思いました。

そして…「9月、22日に…甲子園球場でのライブが決定しました!!」 ここが、この2日間で一番の盛り上がりでした。しばらく手が震えて、サイリュームを振れず、甲子園駅駅名標タオルを掲げるのが精いっぱいでした。

 声優で歌手の水樹奈々(36)が10日、4年4カ月ぶり2度目となる東京ドーム公演を開催し、9月22日に阪神甲子園球場でコンサートを行うことを発表した。熱烈な阪神ファンの水樹は常々「甲子園でコンサートが夢」と語っており、歌手デビューから16年目でようやく成就することに。この日は最後のMCで、4万人のファンに向けて涙ながらに喜びの報告を行った。

 自身も知らされたばかりで、興奮でなかなか声が出ない。「9月22日に甲子園球場でのライブが決まりました」と何とか言い切ると、あふれる涙を手で覆った。4万人の祝福に号泣していた。

 数々の球場ライブを成功させてきたが、虎党だけに「甲子園でのコンサートが夢」と言い続けてきた。「まさか甲子園で歌えるなんて。一生ないかと思っていた」と、ファンと万歳三唱で喜びを分かち合った。

 以前、本紙に「実現したら絶対に“ジェット風船飛ばし”をやりたい。阪神は7回なので、私は7曲目の時にファンファーレとともに飛ばしたい。そして甲子園を阪神の黄色と私のイメージカラーの青色で染めたい」と語っていた。

 甲子園はプロ野球高校野球の開催、芝の保護のためコンサート実施の余裕はほとんどないが、毎年TUBEが開催していたライブが昨年限りで終了。そんな事情も後押しし、実現に至った。

 この日は自身通算150公演目で、イリュージョンや「魔法使いサリー」風に巨大バルーンにつるした“ほうき”に乗っての空中遊泳などスタジアム仕様の特別演出で魅了し、「禁断のレジスタンス」など全25曲を熱唱。“敵地”での甲子園発表に苦笑しつつ「ステキなステージに立たせてもらえるのは皆さんのおかげ」とファンに感謝した。リーグ優勝、日本一を目指す金本阪神と共に、秋の甲子園を盛り上げる。

(「デイリースポーツ」2016年4月11日)

翌日、報知と中日以外のスポーツ紙を全部買いましたが、案の定デイリースポーツだけがでかい記事を載せていました。今でも、翌日付のデイリースポーツを目にすると泣けてきます。

「初」づくしの甲子園ライブ

  • 声優初(というより、甲子園でライブをやる声優は後にも先にも奈々ちゃん以外いないのでは?)
  • ソロアーティスト初(男女問わず)
  • TUBE以外のアーティストがやるのは15年ぶり