フェラーリ風通勤電車

Nゲージ 10-877 東京メトロ千代田線16000系 6両基本セット

Nゲージ 10-877 東京メトロ千代田線16000系 6両基本セット

Nゲージ 10-878 東京メトロ千代田線16000系 4両増結セット

Nゲージ 10-878 東京メトロ千代田線16000系 4両増結セット

千代田線の主力車種は、長らく6000系でした。車両のライフサイクルが短い関東の私鉄・地下鉄では珍しく、車体更新やVVVF化を施工したうえで1971年にデビューして以来40年にわたって走り続けていました。デビュー時のキャッチコピーは「21世紀の電車」でしたが、文字通り21世紀になっても千代田線の主力として君臨し続けてきました。

  • 第1次試作車:6000-1~3(いわゆる“ハイフン車”で、チョッパ制御の試作車でもあった。綾瀬検車区で10年にわたって放置されていたが、北綾瀬支線が開通する際にそこで使う車両として抵抗制御に改造されて復活し、2014年まで走っていた)
  • 第2次試作車:6101F(1969年に6両編成で登場し、複数ユニットを連結して走った場合の問題点の洗い出しを行った。T車を組み込んで10両編成になって千代田線に転属したが、車体の裾がわずかに長く小田急線に乗り入れ不可能。この編成はVVVF化されて健在)
  • 量産車:6102F~(1971年から1990年にわたって34編成が投入された。6121Fから冷房準備工事済みで、6133Fから冷房設置済みで登場)


千代田線乗り入れ用車両として、ここ最近ではE233系2000番台小田急新4000形が登場しましたが、東京メトロではどうかというと、1992年に増発用として06系を1編成導入しただけで、その後は6000系の車体更新・VVVF化を行っていました。

その一方で、初期車は登場から40年が近付いてきました。東京メトロの方針(10年で小規模更新、20年で大規模更新、30年で再び小規模更新、40年で廃車)からするとそろそろ廃車の時期です。また、小田急のATSを更新することも決まりました。そのため、06系以来18年ぶりの新形式として、2010年から16000系を導入して6000系を置き換えることになりました。

デザイナーは、フェラーリE6系でおなじみの奥山清行で、E6系と並んで氏の鉄道における代表作として知られています。登場時期も、E6系の試作車とほぼ同じだったりします。

最初の5編成は、10000系を踏襲して正面の貫通扉が真ん中にありますが、運転士から「前方右側の視界が悪い」とクレームがついたため、16106Fから貫通扉を車掌側にずらしています。モデル化されたのは、顔が変わった16107Fです。