ICカード乗車券*1が普及するとともに、このようなものが出てきています。
これまで、自動改札機は磁気券とICカードの両方に対応しているものが圧倒的に多かったのですが、JR東日本や関西の私鉄では磁気券非対応、つまりICカード専用機が設置されています。
最近ではJR西日本でもお目見えしました。大阪駅などではかなりまとまった数の通路がIC専用化されていますが、ほかの駅では1〜2本程度となっています。
なぜこのようなものを導入するのかというと、早い話が「整備の手間を省くため」。磁気券を処理する改札機はベルトコンベアや磁気ヘッドなどのメンテナンスが必要で、大都市圏では1日に何千、何万枚もの乗車券を処理するため、すぐに傷んでしまうのです。ところが、IC専用機ではその部分がいらなくなるため、メンテナンスコストが安く上がるということなのです。
デメリットとしては磁気券で乗った客が間違って通らないようにしないといけない*2ためその手間がかかるということですが、これは改札機の色を変えたり床に「IC専用」などと大書することで対処しています。
ちなみに、こういうのを自動改札機というのかどうかはわからないのですが、北陸本線(長浜以北*3)などで見られるカードリーダーも実質的には「ICカード専用改札機」といえます。伊予鉄道ではICカードを導入する際、松山市駅には普通の自動改札機があるのにそれを改造せず一部を撤去してこのカードリーダーを置いていたりします。