アニメ・声優界に見る2009年

2009年もあと1日。アニメ・声優界から2009年を振り返ることにします。

2009年の主要作品

今年も多数のアニメが放送されましたが、ヒット作はざっとこんなもんでしょうか。

けいおん!』ブーム

今年の新作アニメで最もヒットを飛ばしたのは、何といっても『けいおん!』でしょう。視聴率こそ大したことはありませんでしたが、DVD・Blu-rayなどをはじめとする関連グッズの売り上げが好調で、CDを出せばオリコンチャートの上位に必ず顔を出し、果ては「アニメキャラクター名義のCDとして初めて首位を獲得」という快挙まで成し遂げてしまいました。もともと、京都アニメーションが絡んでいるということでヒットするのはある程度予想されていたのですが、いざ蓋を開けてみればTBSもびっくりするほどの大ヒットぶりでした。

聖地となった京都市左京区出町柳・修学院周辺)や、滋賀県豊郷町(旧豊郷小学校)にファンが押し寄せるという現象も見られ、旧豊郷小学校で有志が集まってイベントをやる、ということもありました。実は、中之島線が開通したその日に修学院へ行ったことがあり、その時は『けいおん!』のことなど全く知らなかったのですが、いざ放映されると「行ったことがある」とすぐわかりました。今年の京阪の鉄フェスで『けいおん!』ネタに走った人がいたそうな。

歴女”のハートをがっちりつかんだ

2009年は戦国武将ブームの年でもあり、その中心にあったのが“歴女”でした。その“歴女”たちのハートをがっちりつかんだのが『戦国BASARA』で、宮城県では県知事選挙のPRに起用されるほどの大ヒットぶりでした。

2010年春から第2シリーズの放送が予定されています。

謎が謎を呼ぶ

2009年、突然こんな発表がありました。

涼宮ハルヒの憂鬱』、2009年4月よりあらためて放送開始

これ以外に何も情報がなく、とりあえず見てみたのですが、最初は単なる再放送だろう、とだれもが思っていました。ところが…

テレビ和歌山が第8話のサブタイトルを漏らしてしまい、「第8話は新作」というのがわかってしまったのです。それでもまだ情報に乏しいため、いち早く見ようとファンが(聖地巡礼を兼ねて?)神戸のホテルに泊まりこんだ、という話がありました。

その後も同じ話を8回もやる「エンドレスエイト」など、最後まで謎だらけのアニメでした。

インデックスからレールガンへ

去年の今頃は『とある魔術の禁書目録』が人気を博していましたが、今年はその外伝『とある科学の超電磁砲』であります。

初期オープニング曲「only my railgun」は、新ボーカルに南條愛乃を迎えた新生fripSideのファーストシングルとして知られていますが、オリコンチャートでいきなり3位に輝くという大躍進ぶりでした。

肝心の中身はどうかというと、これはこれで悪くないんじゃないか、という感じでしょうか。それにしても、白井黒子はものすごい変態やな。

今年はアニソンが強かった

近年の音楽業界では、アニソンの存在を無視できないようになってきました。『けいおん!』ブームを考える上でも、音楽業界の動きは切り離して考えることはできません。

さらに、アニソンのみならず声優の曲も売り上げを伸ばしており、オリコンチャートのトップ10にまで食い込むことなど最近は珍しくなく、“声優アーティスト”というジャンルが定着したといえるでしょう。その中でも代表的な存在といえるのが水樹奈々で、声優界のあらゆる記録を次々と塗り替えてきたことで知られています。一例をあげると、声優史上初のオリコン1位、ドーム球場ライブなどがあり、いよいよ明日、声優として初めて紅白歌合戦のステージに立ちます。

今年ヒットしたアニソン

さらに、最近では『夏のあらし!』で「挿入歌に昭和の歌謡曲を使う」、『まりあ†ほりっく』で「80年代の曲を主演の声優がカバーしてテーマソングにする」など、ある特定の年代を狙い撃ちにしたような戦略もとられています。