新「ジェットカー」5550系

かねてから「新型ジェットカーを投入する」といううわさはあり、阪神電車の2009年版安全報告書にもその旨が記されていました。そして、それは「5550系」として投入されることになりました。

「5550系」という形式が示す通り、5500系のマイナーチェンジ車で、色は5500系と同じですが、種別・行き先表示器が1000系と同じくフルカラーLED式になります。それ以外は5500系とはあまり変わらなさそうですが、車内案内表示器はどのタイプかはわかりません。ちなみに、阪神ではまだ車内案内表示器にLCDを使っていません。

5500系の基本設計は15年以上前のもので、設計を根本的に改めて「5700系」や「6000系」にするのかと思っていましたが、結局は5500系のマイナーチェンジで済ませることになりました。なお、足回りについては触れられていません。

赤胴車が30〜40年ほどもつのに対してジェットカーは寿命が短いことで知られており、かつては冷房化を兼ねて20年ほどで置き換えられたこともありました。ただ、現役最古参の5313・5314号車は昇圧後すぐ登場しており、一般に寿命が短いことで知られるジェットカーでは異例の40年選手であります。また、5314はいまだに行き先表示器を付けていません。この2両を組み込んだ5143Fが廃車の筆頭候補でしょうが、5143Fは2月に検査を終えて出てきたばかりであります。なので何が廃車になるかわかりません。一つ言えるのは「古くて検査期限切れの近い車両が廃車される」ということであります。

もし、5500系と番号の付け方が同じ(下のような感じ)ならば、阪神では1211Fの3号車・1111号車と同じくぞろ目の「5555」が出てくるかもしれません。

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