485系「くろしお」の再来?

すでに北近畿エリアに投入が決まっている287系ですが、今度は「くろしお」にも投入することになりました。

で、「くろしお」用の車両はどんな色になるのかというと、やはり683系と同じパターンで、窓の下にオーシャングリーン(紀勢本線117系と同じ色)の帯を巻くのです。

…とすると、287系の両タイプと683系が集結する新大阪駅で乗り間違えることも十分あり得ます。特に、「くろしお」用287系683系は色が似ているうえ、「くろしお」は11番線、下り「サンダーバード」は12番線発着なのでなおさら。

あと、287系は振り子式かどうかわからないのですが、もし振り子式でないとすれば、かつての485系「くろしお」同様、時間がかかって仕方がないということになります。もっとも、基本性能は485系より287系のほうが高いはずなので、485系「くろしお」よりはまし、ということにはなるでしょうか。

「振り子車を非振り子車に置き換える」というのは前例がありません。「しなの」にしても、381系、383系と2代にわたって振り子車が投入されているほか、キハ187系も非振り子車のキハ181系を置き換えて営業入りしました。E257系は振り子車ではありませんが、置き換えられた183系も振り子ではありません。

「振り子に頼らず、基本性能を磨き上げる」という設計思想ならまだええんやけど。実際、振り子が付いていても走行性能や線路状態が悪いと入れた意味がありません。

でもって、「くろしお」の485系はどうなったかというと、福知山線の全線電化に合わせて福知山電車区*1に転属して「北近畿」として活躍していましたが、183系に改造され、結局は287系に置き換えられることになりました。

*1:福知山運転所福知山支所→福知山運転所電車グループ→福知山運転所電車センター→福知山電車区 「福知山運転所福知山支所」とは妙な名前だが、福知山運転所は福知山駅の南側にまた別に存在しており、かつては「福知山機関区」だった。駅の西側に電車基地を新設する際に「福知山支所」となったが、山陰本線京都口の全線電化に合わせて「電車グループ」、さらに「電車センター」に改称された。気動車・機関車の所属を豊岡鉄道部に集約し、福知山運転所には電車しかなかった時期があったが、電車センターは「福知山電車区」として独立し、福知山運転所は単なる乗務員基地になった