JR東海の駅番号

http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000035928.pdf

中京圏の鉄道では、愛知万博の開催を機に名古屋市営地下鉄などで駅番号が導入されましたが、あのあたりでは最大手のJR東海名鉄では導入されませんでした。ただし、名鉄では2016年春から順次導入されています。また、JRグループではJR四国がいち早く駅番号を導入したのを皮切りに、JR北海道JR東日本JR西日本で導入されるようになりました。

ここへきて、JR東海も来春をめどに在来線の主要駅に駅番号を導入することを決定しました。おおむね、TOICAが使えるエリアと熱海駅米原駅*1、外国人に好評を博しているエリア内にある中央本線高山本線の6駅に導入されます。

番号の振り方

まずは路線ごとにアルファベットを振ります。一部の会社では数字だけというところもあるようですが、JR東海では大多数の他社にならって、アルファベット付きで番号を振っています。

アルファベットは全路線で2文字で、1文字目はCentralのCで統一します。2文字目は、東海道本線をAとして、東側から分岐する順にB、C、D…と続けていますが、Hは「CH」だと名鉄築港線と混同するため外しています。アルファベットの割り当て方は、JR西日本とほぼ同じです。

分岐する順番からすると、中央線と関西線(両方とも名古屋駅から分岐)でCF・CGを分け合うようにすべきものなのですが、中央線をCFとし、関西線は振るのを忘れて後から追加したような感じで「CJ」になっています。JR東海は関西線を軽視しているのでしょうか?

また、高山本線からさらに分岐する太多線は、高山本線の次ということで「CI」になっています。

番号は、大多数の他社とは異なり0から振ります。0から振る会社としては、他にはJR四国があります。
東海道本線では、熱海を0として西へ進むにつれて番号が大きくなります。ただし、袋井~磐田に新駅*2を設置する構想があるため、CA30は開業時に備えて欠番としてあります。また、JR東日本としての駅番号がない*3熱海駅にも「CA00」という番号が振られるほか、すでにJR西日本で「JR-A12*4」が割り当てられている米原駅にも「CA83」が割り当てられます。
それ以外の路線では、JR東海では在来線同士の直通運転があまり盛んではないため、分岐駅を0として振り直し、JR西日本近鉄のように分岐駅で番号をそろえるということや、名鉄のように幹線での番号しか振らないということはしません。なお、御殿場線に関しては、国府津駅JR東日本の管轄ですが、国府津から沼津に向かって番号を振っています。国府津駅電車特定区間外のため、JR東日本の駅としては番号が振られていません。

また、TOICAエリア外の6駅ですが、中央本線は名古屋から、高山本線は岐阜からの連番で番号を振ります。

以上を踏まえると、次のような感じで番号が振られます。

さらに、今回駅番号が導入されるのに合わせて、路線カラーも導入されます。ただし、JR東海の在来線の一般車両は全部同じ色ときている上に、JR西日本とは違って車両のどこかに路線カラーを表示ということも現時点ではできなさそうです。もっとも、近鉄などのように車両には表示していないというケースもあります。

*1:米原駅JR西日本の管轄のため、名古屋方面からTOICAだけを使って米原まで乗ることはできない。また、熱海駅JR東日本の管轄のため、TOICAだけで丹那トンネルをくぐることもできない

*2:ヤマハスタジアムの最寄り駅となる予定

*3:JR東日本の駅番号は、電車特定区間の駅にのみ振られている。東海道本線(湘南電車)の駅番号は大船までしか振られていない

*4:JR西日本では敦賀を1として姫路まで連番としているため、米原は12番目

*5:北海道の金山駅と区別するため、切符には中央本線の「中」を付けて「(中)金山」と印字される。昔は中央本線のホームしかなかったため、現在でも金山駅の所属線は中央本線となっている