読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

滋賀県産高級ルームエアコン

リビングに設置していた、三菱電機霧ヶ峰」も、さすがに15年近くたってくると老朽化は隠せず、最近は暖房が効かなくなるという故障まで発生するようになってきました。この時期に暖房が効かないというのは致命的で、15年近くたったエアコンを修理して使い続けるのもあまり得策ではなく、また省エネの観点からも難があるので、ついに買い替えを決断しました。

ダイキンといえば、空調機器の専門メーカーとして広く知られており、専門メーカーだけに家電メーカーにはできない新製品・新技術を次々と送り込んでいます。

まず最初は、近年のダイキンエアコンの代名詞といえる「うるるとさらら」。これは、温度のみならず湿度までコントロールするというもので、冬は屋外にある水分を吸い取って室内に送り込み、暖房による乾燥を防ぐというものです。これが大当たりし、ルームエアコン市場におけるダイキンの地位向上*1に貢献しました。

もうひとつは、最高級モデル「Rシリーズ」の「サーキュレーション気流」。これは、気流で部屋の空気を循環させ、冷え具合・温まり具合を均一にするというものです。普通に吹き出し、そして下から吸い込んで循環させます。

そして、ダイキン最大の強みは「冷媒を自社で開発できる、世界で唯一の空調メーカー」であるということです。最近、「R32」なる新冷媒を開発して搭載しています。これは、地球温暖化係数がこれまで使われていた「R410A」と比べて1/3、オゾン層破壊係数は0、そして冷媒の変更*2を機にエアコン内部の構造も見直した結果、APF(通年エネルギー消費効率)は7の大台に乗り、トップクラスの省エネ性能を達成しました。2013年モデルの「うるさら7」の7には、APF7.0という意味も込められています。

さて、今回のタイトル「滋賀県産高級ルームエアコン」ですが、ダイキンルームエアコンのうち高級な機種は滋賀県草津市南草津)にて生産されています。

電器店用と住宅設備用

ルームエアコンには2種類あり、「電器店用」と「住宅設備用」があります。

「電器店用」は、文字通り電器店で買える機種でもっぱら個人ユーザーが購入するものですが、「住宅設備用」は建築業者やディベロッパー向けの機種で、マンションなどを建てる際に同じ機種で揃えるためにまとめて仕入れ、建築段階で取り付けるためのものです。

目立つところでの違いはほとんどなく一見同じように見えますが、実際は住宅設備用の方が長い配管に対応していたり、200Vモデルでは直結配線*3に対応している機種があるという違いはあります。ただ、これは基本的に施工業者だけが使う情報なので、実質的には同じものと思っていただいてかまいません。

しかし、販売ルートの違いもあり、ほとんど同じものですが型番を変えて違う機種とみなしています。ダイキンであれば、型番はそれぞれ電器店向けは「AN」、住宅設備用は「S」で始まります。さらに、シリーズ名に「X」、世代を示す記号に「T」を付けることでも区別しているようです(例:電器店向けの「AN40PRP」→住宅設備向けでは「S40PTRXP」)。

また、電器店向けの場合は量販店向けのオリジナル機種や、いわゆる“町の電気屋さん”限定モデルもあり、こちらも型番で区別され、特に量販店向けの場合、店ごとに異なるアルファベットが付くこともあります(ジョーシンの「J」やケーズデンキの「K」など)。

なぜ200V?

ある程度以上大きなエアコンはほぼ例外なく200Vで、業務用のでかいやつだと工場などで使う三相電源を使う機種もあります。

なぜ200Vなのかというと、ワイドリビング向けや業務用エアコンだとコンプレッサーが大きくなり、消費電力が大きくなるためで、電流を絞るために電圧を高くします。電流を小さくしてやると、配線での損失が少なくなり、効率も上がります。

実のところ、発電所から出てくる電気が数万Vもの特高圧であることや、新幹線が交流25000Vで電化されているのと同じ理由だったりします。

*1:もともと、ダイキンは業務用の空調機器では強かったが、ルームエアコンでは他の家電メーカー(パナソニック三菱電機etc.)の陰に隠れるようになっていた。“うるさら”が大ヒットしたことによってダイキンルームエアコンが広く知られるようになり、今ではパナソニックに次いで2位にまでのし上がったほか、2003年にはトップシェアを獲得したこともある

*2:冷媒を変更した場合、熱交換器やコンプレッサを設計し直す必要がある

*3:室内機の電源プラグをコンセントに差し込むのではなく、配電盤から室外機に直接線をつなぐ