最近、規制がゆるいはずのU局でも、だんだん規制がきつくなっています。

今年に入ってからは、「School Days」が京田辺斧女の事件で最終回はテレビ大阪をはじめとしてすべての局で放送中止*1、「ひぐらしのなく頃に解」もそのあおりで東海テレビでは13話以降の放送は未定、テレビ埼玉では打ち切り、そして「こどものじかん」は別の事件ではあるもののテレビ埼玉三重テレビで放送をキャンセル。

普通こういうケースは年に1回、2回あるかないかということから考えると、今年は異常だといえます。

これまでに局の自主規制をまともに受けたU局アニメをまとめてみると…

このように並べてみると、局の自主規制に引っかかった作品が2007年に集中しているのがわかります。これは最近になってU局の規制が厳しくなってきたことの裏返しであります。ただし、この中にはキー局系列局によるものもありますが。

そのうち、事件・事故によるものだけを抜き出すと、

事件・事故の影響で放映がキャンセルされたものは、キー局系列放映のものはかなり前から多くの作品で見受けられますが、少なくともU局アニメでは2006年以前には存在しません。しかし、中には関連があるか疑わしいものもあります*4

過剰な規制に走るのはかつてはテレビ東京のお家芸*5ともいえたのですが、最近はテレ東以外の在京キー局*6どころかU局まで過剰な規制に走ってしまい、これからアニメはどうなるのかという不安に駆られます。

ちなみに、民放五大ネットワークに属する系列局は、在京キー局よりは規制はゆるいようです*7。ただし、U局の規制がかなりきつくなりつつあることも考えると、もうCSのアニメ専門チャンネルしかあてがなくなります。

*1:tvkは当日予告なしで急遽中止した

*2:ただし、東海テレビでは「担当部署にて検討中」と、放映再開の可能性があることをにおわせる記述があるが、あまり期待しないほうがよい

*3:東海テレビにおける12話放映予定日の翌日だった

*4:ABCテレビの「ムーブ!」では、京田辺の一件と「ひぐらし」がさも関係があるかのような報道をしていた

*5:いわゆる「テレ東規制」とか「テレ東チェック」などというもの。自社製作だけではなく、テレビ大阪テレビ愛知など系列局単独製作の作品にまで適用される。しかし基準がかなりいい加減で、担当プロデューサーによりコロコロ変わる

*6:テレ東以外では、フジテレビ・TBSはかなりきつい。逆に、日テレ・テレ朝はゆるく、またTBSでもBS-i限定作品やMBSCBC製作作品はかなりゆるい

*7:ただし、テレビ大阪は例外でかなりきつい