壮大なるパクリ論争

ソフトバンクの新機種「かんたん携帯 821T」(東芝)。それまでこの種の製品に無縁*1だと思われていたソフトバンクからやっと出てきました。

しかし、NTTドコモが「“らくらくホン”シリーズに似てる」などとクレーム(言いがかり)を付けてきたのです。確かに見てみれば「1」「2」「3」キー*2やカーソルキー、果ては電話帳・メールキーも全く同じ。これでは似ているといわれても仕方ないでしょう。しかもドコモのほうはメーカーが東芝ではなく富士通*3なので、かなりややこしいことです。

ただ、似ているのは端末そのものだけではなく、ネーミングもauの「簡単ケータイ」シリーズと似ている、というより、表記が違うだけで全く同じなのです。この件に関しては特に何も動きがないので、KDDIはこのまま黙殺するつもりなんでしょうか。

で、「簡単ケータイ」シリーズはどうかと言えば、「A5528K」を見てみれば、「1」「2」「3」キーこそあれどキーのレイアウトは一般的なau端末とほぼ同じ。

よそでは「本来ならドコモがソフトバンクに訴訟を起こすのではなく、富士通東芝に訴訟を起こすのが適切だ」などといわれているようですが。また、821T自体、富士通からソフトバンクに移籍したスタッフが開発に携わっているということもあって、似てしまうのは仕方ないことでしょう。

もっとも、こんなことで目くじらを立てていると、「ツーカーS」と「らくらくホンシンプル」「簡単ケータイS A101K」*4とか、「AQUOSケータイ」と「Woooケータイ」「VIERAケータイ」「REGZAケータイ」「BRAVIAケータイ」なんてどうなるのか、ということになります。

まぁ、それはおいといて、AQUOSケータイ (=ω=.) 買おうかな?かな?

*1:一般にはそう思われがちだが、PDC方式で「シンプルフォン 304T」を出していたことがあった

*2:普通の数字キーではなく、番号を登録して押すと1発でかかるキー。「A5529T」などのように数字キーと共用している機種もある

*3:ちなみに初代らくらくホン(P601es)はパナソニックらくらくホンシンプルD880SS)は三菱

*4:ただし、「ツーカーS」と「A101K」はどちらも京セラ製なのであまり問題にはならない