JR西日本2008年3月改正

春はダイヤ改正のシーズンであります。3月になると毎年のようにダイヤ改正をしているのはJRグループ近鉄なのですが、JRグループダイヤ改正の概要が手元に入ってきています。

東海道・山陽新幹線

東海道・山陽新幹線では「のぞみ」の充実に重点が置かれ、改正後の総本数は上下合わせて97本となります。そして、大好評のN700系充当列車も増発されるのであります。乗りたい…。

区間 Before After
東京〜博多 52本(15本) 54本(30本)
東京〜広島 16本 30本(3本)
東京〜岡山 17本 4本(2本)
東京〜姫路 2本 2本
東京←西明石 *1 1本
品川→博多 1本(1本) 1本(1本)
名古屋〜博多 3本 4本(3本)
新大阪〜博多 2本 1本

かっこ内の数字はN700系充当列車の本数であります。

この改正ではすべての「のぞみ」「ひかり」が新横浜・品川に停車し、西明石6時ちょうど発の「のぞみ60号」が初めて設定され、これで京都〜姫路間では東海道・山陽新幹線の全列車種別が止まる駅が連続することになります。ただし、「ひかり」と「ひかりレールスター」を同じものと見た場合の話だけど…。あと、博多まで全線走破する「のぞみ」は毎時2本ありますが、そのうちの1本(博多を毎時30分に発車する便)がN700系になります。そのほか、岡山・広島発着の「のぞみ」を中心に運転区間の延長が行われます。

西明石始発の「のぞみ」を設定するに当たっては、西明石発の「のぞみ」料金がないため、新しく設定することになっています。それするんだったらこの機会に「のぞみ」料金なくしてしまえよ…。
ちなみに、「のぞみ60号」は西明石発の上り1番列車*2だったりします。ってことは、西明石で700系が夜を明かすということかな?かな? あと、当然ながら従前から「のぞみ」停車駅となっている新神戸・新大阪・京都にも停車するため、西明石〜京都間各駅停車*3ということになります。

「のぞみ」のせいで影が薄くなってしまった「ひかり」ですが、新横浜6時ちょうど発の「ひかり393号」がN700系*4で設定され、東京〜岡山間の「ひかり」がすべて静岡・浜松に停車*5

ちなみに、500系はどうなるのかというと、とりあえず9編成あるうちの5本を8両編成にして「こだま」に投入することになっているのであります。

その前に山陽新幹線ATCを取り替えるのが先だろ…。

在来線優等列車

在来線優等列車では、不振を極めるブルトレ「なは」「あかつき」「日本海」「銀河」がついに廃止。「銀河」といえば朝早い時間帯に東京に行けてしかも割安なことから結構使いではあると思っていたのですが…。

あとは、「スーパーはくと」が姫路停車の「のぞみ」と接続、福知山にて「タンゴディスカバリー」と「北近畿」の接続、「やくも」運転時間帯の変更、「スーパーまつかぜ」1往復増発、といったところでしょうか。

大阪都市圏

かつて「大阪外環状線」などといわれていた「おおさか東線」が部分開業し、まずは各駅停車が放出〜久宝寺間で昼間に毎時4本運行されます。続いて、朝夕の通勤時間帯に北新地まで直通する快速を4往復であります。

つづいて、かねてから工事が行われていた天王寺駅構内の関西本線阪和線をつなぐ短絡線の複線化工事が完成し、朝ラッシュアワーの阪和快速をすべて大阪駅まで乗り入れさせることになりました。
また毎時3本ある「関空快速」のうち、1本あるJR難波行きを大阪駅まで乗り入れさせ、それに合わせて「紀州路快速」も毎時1本増発。また4+4両編成に統一されます。それよりも、阪和線の場合は大阪市内の高架化工事で空いた土地を使って複々線にすればよいのに…。

新駅は、おおさか東線のものは別とすれば鷹取〜須磨間に「須磨海浜公園」、高槻〜山崎間に「島本」、英賀保網干間に「はりま勝原」。このほかに湖西線では「西大津」を「大津京」に、「雄琴」を「おごと温泉」に改名。

*1:今回の改正で新設

*2:6時ちょうど発。新幹線は0〜6時の間はよほどのことがない限り動かないようにダイヤが組まれている。具体的にいえば、夜を明かした駅を朝6時ちょうどに出発し、夜は日付が変わる前の最後の停車駅で運転を打ち切るダイヤが組まれている。一例を挙げると、広島発の上り最終列車「こだま684号」は福山止まりである。福山には23:58に到着するが、このまま岡山へ行ってしまうと岡山に着く前に日付が変わってしまう。ただし、「こだま594・596号」のように、まだ先まで行けそうなものもある

*3:在来線でいえば、207系321系と似たようなもの。ちなみに、かつての東京直通「ひかり」は岡山〜名古屋間各駅停車だった

*4:過去に、トラブルでN700系が「こだま」運用に入ったことがあるが、定期で「のぞみ」以外の運用に入るのはこれが初めて

*5:その代わり、米原・岐阜羽島は通過するが、東海道区間のみ運行の「ひかり」が肩代わりする